花火大会が夏なのはなぜ?江戸時代と現代とに分けて解説!

花火大会は、夏の風物詩として人々に愛されていますね。

日本では、古くから花火大会が行われ、各地で様々な種類の花火が打ち上げられていました。

今回はなぜ花火大会が夏に行われるのかについて書いていきます。

花火大会が夏なのはなぜ?

花火大会が夏に開催される理由は、その起源に関係しています。

日本の花火大会の起源は江戸時代にさかのぼり、神社仏閣の祭りや、行事の一環として開催されるようになりました。

当時の日本は、農業が主な産業であり、夏は農作業のピークでした。

しかし、夏の農作業が終わると同時に、多くの人々が時間を持て余すようになります。

また、暑い季節であるため、夜間に行事を開催することが多く、その中で花火大会が開催されるようになりました。

夜になると、涼しい風が吹き、夕涼みや夜遊びに最適な季節であることも花火大会が夏に開催される理由の一つです。

現代においても、夏に花火大会が開催される理由は、その起源と同様に複数あります。

一つ目の理由は、夏休みの期間があることです。

夏休みは学校や企業などで多くの人々が長期間の休暇を取ることができる期間であり、この時期に合わせて花火大会が開催されることが多くなっています。

また、夏休みの期間中には、家族や友人との時間を過ごす機会が多くなるため、花火大会はそのような時間を楽しむイベントとしても位置づけられています。

二つ目の理由は、暑い季節ですが、夜になると比較的日中に比べると涼しくなります。

夏の夜は比較的過ごしやすく、屋外でのイベントも開催しやすいため、花火大会が開催されることが多くなります。

三つ目の理由は、日本の夏の風物詩として花火が定着していることです。

日本の夏には、夏祭りや盆踊り、縁日など、多くの伝統的なイベントがあります。

その中でも、花火大会は特に親しまれ、夏の風物詩として定着しています。

花火大会が人々に愛される理由

花火大会が人々に愛される理由は、その美しさや迫力、そして夏の風物詩としての魅力があります。

まず、花火は美しく迫力があるため、多くの人々を魅了し、感動を与えます。

花火は、色とりどりの光や音、形が変化する様子が美しく、観覧する人々を飽きさせません。

また、花火の迫力ある爆発音や、煌めく光の様子によって、人々の感情を高揚させることができます。

さらに、花火大会は夏の風物詩としての魅力もあります。

夏の夜空に花火が打ち上がる様子は、多くの人々にとって、夏の夜を象徴するものです。

また、夏休みやお盆の時期に開催されることが多く、家族や友人と一緒に過ごす楽しいイベントとしても広く愛されています。

そして、花火大会は地域の活性化にも繋がっていることです。

多くの人々が集まることで、地域の経済効果をもたらすだけでなく、地域の文化や伝統を守り、発展させることにも繋がります。

日本における花火大会の歴史

日本における花火の歴史は古く、江戸時代にはすでに火祭りや煙火大会が行われていました。

これらは神事や祭りの一環として行われ、当時の人々にとって、花火は神聖なものとされていました。

明治時代になると、西洋からの文化や技術の導入により、花火の打ち上げ方が大幅に改良されました。

それまでの和風の花火に代わり、より洋風で美しい花火が開発され、さらに大規模な花火大会が行われる様に。

また、昭和時代には、ラジオやテレビが普及し、花火大会の模様が全国に放送されるようになりました。

これにより、花火大会はますます広く知られるようになり、多くの人々が訪れるイベントとなったのです。

海外も花火大会は夏なのか?

海外においては、花火大会が開催される季節は文化や地域によって異なります。

まず、日本と同じ夏なのは、アメリカでは7月4日の独立記念日の花火大会。

また、イギリスのガイ・フォークス・ナイトにおいても、夏に開催される花火大会。

北半球の国々では、夏至や独立記念日、祝日などのイベントに合わせて花火大会が開催されることが多いです。

逆に、南半球の国々では、クリスマスや年末年始に花火大会が行われることが一般的。

例えば、オーストラリアのキャンベラでは、毎年春に「フローラル・フェスティバル」が開催され、花火大会が行われます。

一方で、季節や地域によっては、花火大会が春や秋に開催される場合も。

例えば、アメリカのニューヨークでは、毎年11月にマンハッタンの中心部で花火大会が行われます。

また、ドイツでは、10月に開催される「オクトーバーフェスト」の最終日に花火大会が行われることもあります。

日本の三大花火大会

日本の三大花火大会には、全国花火競技大会(大曲の花火)、土浦全国花火競技大会、長岡まつり大花火大会です。

これらの花火大会は、その地域ならではの特色や伝統があるため、多くの人々が訪れる人気のイベントです。

全国花火競技大会(大曲の花火)

全国花火競技大会は、秋田県大仙市の大曲で毎年8月第4土曜日(2023年は8月26日)に開催される花火大会。

大曲の花火とも呼ばれ、約2万発以上の花火が打ち上げられ、全国から多くの観光客が訪れます。

この花火大会は、1925年に始まり、その歴史は古く、戦争中も続けられてきました。

現在は、日本三大花火大会の一つに数えられ、全国各地から選ばれた花火師によって、競技形式で花火が打ち上げられます。

審査は、花火の美しさや迫力、音響効果などが評価され、観客の投票も参考にされます。

また、大曲の花火は、打ち上げ場所が湖畔にあり、花火の鮮やかな色が水面に映え、迫力ある音響効果も魅力の一つです。

大曲の花火は、日本全国に放送されるテレビ番組でも紹介され、多くの人々に愛される花火大会の一つとなっています。

土浦全国花火競技大会

夏ではないのですが「土浦全国花火競技大会」は、毎年10月下旬から11月初旬に茨城県土浦市で開催される花火大会です。

この大会は、1951年に創設されました。

全国の花火師が競い合い、技術や美しさ、演出などを競い合います。

各花火師が制限時間内に自由な音楽に合わせて花火を打ち上げる「自由演技」、全花火師が共通の曲に合わせて花火を打ち上げる「共通演技」の2つの部門があります。

会場には、約80,000人もの観客が訪れ、迫力ある花火を楽しむことができます。

この大会は、地元の有志が中心となって開催され、土浦市をはじめとする地域の観光振興や、花火の技術の向上などを目的としています。

また、地元の企業や団体などが協賛しており、地域全体で盛り上げることに力を入れています。

土浦市は、関東平野に位置し、日本有数の穀倉地帯。

この地域は、農業が盛んで、自然豊かな環境があります。

大会では、その自然を生かした花火の演出が多く取り入れられており、見応えのある花火を楽しむことができます。

長岡まつり大花火大会

長岡まつり大花火大会は、新潟県長岡市で(2023年)8月2日と3日に開催される花火大会です。

日本三大花火大会の一つに数えられ、観客数は毎年200万人以上にも上ります。

この花火大会は、明治時代から始まり、100年以上の歴史があります。

長岡市は豪雪地帯であるため、冬季には暇な時間があり、その時間を利用して花火の技術を磨くことができたことが、長岡市が花火大会の名所となった背景の一つ。

長岡まつり大花火大会は、約2,000発の花火が30分間にわたって打ち上げられます。

花火のデザインは、地元の花火師によって手作業で制作されており、その美しさや迫力は非常に高い評価を受けています。

また、花火の音が花火師の手打ちによるものであることも特徴的です。

長岡まつり大花火大会は、花火だけでなく、屋台や露店も多く出店され、多くの観光客が訪れます。

また、花火大会が終わると、花火師たちが集まり、一斉に手打ち花火を打ち上げる「花火師競演」も行われます。

長岡まつり大花火大会は、全国的にも有名な花火大会であり、日本国内だけでなく、世界各国からも多くの観光客が訪れます。

花火大会が夏なのはなぜ?のまとめ

花火大会が夏に開催される理由は江戸時代にさかのぼり、神社仏閣の祭りや、行事の一環として開催されるようになったことと、農作業が終わり時間を持て余すことでした。

現代は、夏休みの期間であること、屋外でのイベントも開催されることが多いこと、既に定着していること。

コロナが落ち着いて花火大会が通常の形で行われることが増えると思います。

ひとときの清涼と思い出作りで行かれてはいかがですか?

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