ハロウィンでコスプレを楽しみながらも、法的な問題を避けるための注意は必要です。
この記事では、特に警察官のコスプレに焦点を当て、その法的側面や注意点について詳しく解説しています。
まず、軽犯罪法と官名詐称について基本的な知識を提供し、警察官の制服や記章を模倣することがどのように法に触れるかを説明します。
次に、ハロウィンで警察官のコスプレをする場合の具体的な注意点を3つ挙げています。
ハロウィンで警察のコスプレをするのは違法?
昨年のハロウィンはギャルポリスしたけど
今年何がいいかなぁ🤔💦 pic.twitter.com/WF5TRADgV3— もえにゃん©単なる馬女 (@EMO_chan29) September 4, 2023
ハロウィンでの警察のコスプレは、軽犯罪法第1条第15号の「公務員の制服や勲章の詐称」にあたります。
これは日本の法律に基づいており、警察官のコスプレがそのまま「違法」だとされるケースもあるため、注意が必要です。
軽犯罪法とは
軽犯罪法は、刑法に該当しないが社会秩序を乱す可能性のある行為に対する罰則を定めた法律です。
刑法では規定されていませんが、それでも社会的に許容されない行為を犯した場合に、罰せられることを目的としています。
軽犯罪法はいわゆる「軽微な犯罪」に対するものであり、罰金や拘留など、比較的軽い罰則が科されます。
官名詐称とは
官名詐称とは、不正に公務員などの肩書や名前を使って他人をだます行為です。
官名詐称は軽犯罪法にも規定されており、公務員でないのにそのように振る舞い、他人を欺く行為が該当します。
例えば、後述しますが、警察官や消防士、教師などの名前や肩書を不正に使用することがこれに当たります。
警察官の制服や記章を用いることは官名詐称に該当
ハロウィンで警察官のコスプレをする際に、警察官の制服や記章、バッジなどを正確に模倣すると、それは官名詐称に該当する可能性があります。
軽犯罪法により、公務員の制服や記章の詐称は違法とされています。
ハロウィンのコスプレであっても、この規定は例外ではありません。
特に、他人が本物の警察官だと思い込むような状況を作り出した場合、法的な問題になる可能性が高くなります。
ハロウィンで警察官のコスプレをする場合の注意点
「恐ろしく楽しそうなハロウィン」ありがとうございました‼︎
ハロウィン仮装、ポリスをやりました👮
特典会、ポリスは小道具多めだった。
とても楽しかった☺️ pic.twitter.com/su0X6ApZOw— 蛍灯りり (@owa_lili) October 30, 2022
警察官のコスプレを選ぶ場合、以下のような注意点があります。
日本の警察官と明らかに異なるデザインや色彩を選ぶ
日本の警察官の制服とはっきり違うデザインや色のコスチュームを選びましょう。
これで、他人があなたを本物の警察官と間違えるリスクがぐっと低くなります。
まず、日本では前述の通り、「官名詐称」という軽犯罪法に該当する行為があります。
これは、公務員の制服や勲章を不正にまねることが違法とされているからです。
もし警察官の制服を細かく再現してしまうと、この「官名詐称」に該当する恐れがあります。
なので、違うデザインや色を選ぶことが安全です。
次に、もしコスチュームが本物の警察官とそっくりだと、周囲の人々が誤って本物だと思い込む可能性があります。
これが起きると、緊急時に混乱を招いたり、誤った情報や指示が出てしまうことも考えられます。
警察官と間違われるような行動や発言をしない
もし、警察官に似たコスプレをする場合、実際の警察官のような命令や指示をする行動や発言は避けましょう。
これは、前述した「官名詐称」という法的問題に繋がる可能性があるからです。
具体的には、「止まれ」や「許可証を見せて」といった言葉を使うことは避けるべきです。
警察官のような言動をすると、周囲の人々があなたを本物の警察官だと誤認する危険性があります。
このような誤認が起きると、特に緊急状況などで混乱を招く可能性があります。
さらに、これが「官名詐称」に該当すると、前述の通り法的に罰せられる可能性もあります。
本物の警察官の職務を妨げないようにする
これはハロウィンには限りませんが、警察官のコスプレをする場合、本物の警察官が何らかの事件や事故に対応している場面でのコスプレは避けましょう。
これにより、警察官の職務に支障を出さず、混乱を防ぐことができます。
なぜこのような注意が必要なのかというと、本物の警察官が事件や事故に対応している最中に、警察官のコスプレをしていると、一般の人々や警察官自体が誤ってあなたを警察官だと認識してしまう可能性があるからです。
これが原因で、警察官の職務がスムーズに行えなくなることも考えられます。
また、このような状況が発生した場合、誤ってあなたの指示に従ってしまい、事態がより深刻になる可能性もあります。
結果として、法的なトラブルに巻き込まれる危険性も高まります。
ハロウィンで他にも違法になりやすいコスプレはあるか
ハロウィンでのコスプレは楽しいイベントの一つですが、その際に選ぶコスチュームには注意が必要です。
特に消防士や自衛官などの公務員のコスプレ、過度な肌露出、著作権があるキャラクターのコスプレは法的に問題となる可能性が高いです。
消防士や自衛官などの公務員のコスプレも同様に注意が必要
警察官のコスプレと同様に、消防士や自衛官、またはその他の公務員のコスプレをする場合も法的な問題が生じる可能性があります。
これは、公務員であるかのように見えてしまう可能性があり、混乱を招いたり、官名詐称となる可能性があるからです。
そのため、デザインや色彩が本物と明らかに異なるコスチュームを選びましょう。
肌の露出が過剰なコスプレは公然わいせつ罪になる可能性がある
ハロウィンのコスプレで極端に肌を露出するスタイルは、公然わいせつ罪に該当する可能性があります。
日本では、公において他人の目に触れやすい状態で過度な露出をすることは法律で制限されています。
そのため、過度な露出を避け、周囲を不快にさせないよう心掛けましょう。
著作権のあるキャラクターのコスプレは営利目的や公衆送信をしないようにする
多くのキャラクターには著作権が存在します。
著作権があるキャラクターのコスプレをする場合、特に営利目的(商品の販売など)や公衆送信(SNSでの大々的な共有など)を避けなければなりません。
これに違反すると、著作権侵害となり、法的な問題に巻き込まれる可能性があります。
ハロウィンで警察のコスプレをするのは違法?のまとめ
ハロウィンでの警察のコスプレは、軽犯罪法第1条第15号の「公務員の制服や勲章の詐称」にあたります。
なので、警察のコスプレをする際には、法的リスクを避けるために特定の注意点が必要です。
- 日本の警察官と明らかに異なるデザインや色彩を選ぶ
- 警察官と間違われるような行動や発言を控える
- 本物の警察官の職務を妨げないようにする
これらに気を付けてハロウィンを楽しみましょう。
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