日本三大七夕祭りはいつ開催される?それぞれの特徴を解説!

7月7日は七夕の日、織姫と彦星が年に一度だけ再会するという伝説があります。

そんな七夕の日に願い事を込めた短冊を笹の葉に結びつける風習は、古くから多くの人々に愛されてきました。

今回は、そんな七夕祭りの由来や日本三大七夕祭りをより楽しめるように、それぞれの特徴や開催時期についてまとめましたので紹介します!

七夕祭りの由来と意味

七夕祭りは、中国の伝説に由来する行事で日本には奈良時代に伝わりました。

この祭りは、もともと「乞巧奠(きっこうでん)」と呼ばれる行事で、技芸の向上を祈る日とされていました。

さて、七夕祭りの紹介に入る前に、勘違いしている人が多い七夕伝説の本当の意味について解説します。

天の川の西岸に住む織姫と、東岸に住む牛使いの彦星は、天帝の勧めで結ばれました。しかし、2人は仕事をせずに遊び呆けていたため、その様子に怒った天帝によって天の川を隔てて引き離されてしまいました。2人は離れ離れになってからも働く気をなくし、悲しみに暮れるばかりでした。その様子を見かねた天帝は、1年に一度七夕の日にだけ会うことを許しました。

このように、七夕伝説はただの恋物語ではなく、遊びだけに時間を費やさず仕事にも励むようにしなければならないという教訓を含んでいます。

日本三大七夕祭り

日本各地で開催される七夕祭りの中で特に規模が大きく、始めて七夕祭りに訪れる人でも楽しめるような大きな賑わいを見せる日本三大七夕祭り、それぞれの特徴や開催時期を紹介します。

仙台七夕まつり(宮城県仙台市)

日本古来から続くこの祭りは、毎年200万人以上もの観光客が訪れており、「青森ねぶた祭」や「秋田竿灯まつり」と並んで東北三大祭りの一つにも数えられています。

多くの人が行き交うアーケード街には「7つ飾り」と呼ばれる7種類の繊細で雅な七夕飾りが豪華に飾り付けられ、それぞれに意味や願いが込められています。

  • 短冊…学問や書道の上達
  • 紙衣…病気や災難の厄除け、裁縫の上達
  • 折鶴…家内安全、健康長寿
  • 巾着…貯蓄、商売繁盛
  • 投網…豊漁、豊作
  • くずかご…清潔、倹約
  • 吹き流し…手芸や機織りの上達

仙台七夕まつりは、毎年8月6日から8月8日の三日間にわたって開催されています。

また、東北三大祭りの「青森ねぶた祭」と「秋田竿灯まつり」の2つも実は七夕祭りが原型と言われていて、仙台七夕まつりと近い期間で開催されているため、興味がある方はそちらにも足を運んでみてはいかがでしょうか?

湘南ひらつか七夕まつり(神奈川県平塚市)

戦後に空襲で焼野原となった平塚市の復興を願い始まった祭りで、回を重ねる度にどんどんと規模を拡大させてきて、今では多くの人が訪れる全国有数の七夕祭りとなっています。

町中に様々な七夕飾りが煌びやかに飾り付けられ、夜間にはライトアップがされており、昼間とはまた違った雰囲気を楽しめるでしょう。

二つの通りには、一宮市の商店がそれぞれ作成した個性豊かな七夕飾りが飾りつけており、広場には様々な露店が立ち並び、織り姫のパレードや飛び入り参加可能な七夕踊り千人パレードなどその他にも様々なイベントが開催されます。

毎年7月上旬に開催されており、年によって開催日が異なるので足を運ぶ際は事前に公式ホームページで日程の確認が必要です。

一宮七夕まつり(愛知県一宮市)

かつて一宮市は日本の毛織物の製造の大半を担う一大産地として知られていましたが、近年は安価な輸入商品に押されどんどんと産業は衰退していきました。

そこで、織姫が織物の達人であったことや、一宮市で信仰されており織物の神様として知られる「萬幡豊秋津師比売命」にあやかり、織物産業や地域の発展を願い開催されたのがきっかけとされています。

豪華な七夕はもちろんのこと、御衣奉献大行列やコスプレパレードなど様々なパレードや、多くの企業や団体による協賛イベントなど、その他にも紹介しきれない数のイベントを実施しており、町中から溢れんばかりの賑やかさを感じとれるでしょう。

発祥の由来から「おりもの感謝祭一宮七夕祭り」とも呼ばれていて、毎年7月の最終木曜日から最終日曜日までの4日間にわたって開催されます。

まとめ

今回は七夕祭りについてまとめてきましたがいかがでしたでしょうか?

ところで、七夕は7月7日に行われる行事ですが、8月に開催される祭りがあり違和感を感じた方もいるのではないでしょうか?

実は七夕祭りは、旧暦の7月7日に基づいており、新暦では1カ月後の8月7日頃に当たるため、祭りの開催期間にはばらつきがあるのです。

それぞれに独自の雰囲気を持つ日本三大七夕祭り、今年訪れてみてはいかがでしょうか?

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