大切なパーカーが長持ち!洗濯前・干す・たたむコツとは?

春や秋に大活躍するパーカーですが、洗濯で「プリントが取れた」「袖が縮んだ」「なかなか乾かない」といったトラブルが少なくありません。

大好きなパーカーを長持ちさせるためには、洗濯機に入れる前の「ひと手間」が大切です。また、洗濯するときや干すとき、たたむときに注意するポイントについてもお伝えします。

パーカーを洗濯する前 

5~6回着たら洗う

パーカーを着るたびに洗濯すると、生地が傷む可能性があります。目安は「5~6回着たら洗う」です。

一度に何着も洗わない

洗濯機に生地が厚いパーカーを何着も入れると、水を吸って膨張して脱水時など回転に支障が出ることがあります。1回の洗濯につき、かさばるパーカーは1着だけにしましょう。洗濯によるダメージが減って長く着ることができます。

洗濯表示を確認

パーカーの素材や装飾によっては、家で洗えないものもあります。洗濯する前に、製品についている洗濯表示タグを必ず確認しましょう。

洗い桶や洗濯機のイラストが描かれていれば、家で洗えます。洗い桶や洗濯機のイラストに×がついていたら、クリーニングに出すのが無難です。

色落ちしないか確認

パーカーが色落ちしないか心配な場合は、洗う前にチェックしましょう。手順は以下の通り。

1.白いタオルに洗剤をつける

2.わきの下など目立たない部分を、洗剤をつけたタオルで軽く叩く

3.タオルに色が移らず白いままであれば、色落ちの心配なし

部分汚れは下洗い

パーカーの部分汚れを見つけたら、洗濯機に入れる前に下洗いしましょう。汚れた部分に軽く中性洗剤を揉み込むだけでOKです。

裏返して洗う

プリントのついたパーカーは、プリント部分が摩擦などでこすれて取れないよう裏返してから洗濯しましょう。

ジップとひも

洗濯機に入れる前に、パーカーのジップは閉めておきましょう。開いていると、洗濯中に他の衣類に引っかかったり洗濯槽に傷をつけたりするリスクがあります。

また、フードのひもが抜けたり、他の衣類に絡まったりする可能性もあるので、ひもは軽く結んでおきましょう。 

洗濯ネットに入れる

他の衣類と絡まったりこすれたりするのを防ぐため、洗濯ネットに入れましょう。汚れやすい襟や袖口、裾が表に出るようにたたむと、汚れが落ちやすくなります。

洗濯中にパーカーが広がらないよう、パーカーの大きさに合ったネットを選びましょう。大きいネットに2枚入れると汚れが落ちにくくなるため,1枚のネットに1着のパーカーを入れましょう。

パーカーを洗濯機で洗う

中性洗剤がおすすめ

洗剤は、パーカーの素材や色に合った中性洗剤を選びましょう。漂白成分を含む洗剤を使うと、生地を傷めたり色があせたりする可能性があります。

弱水流のコースで洗う

プリントや装飾などがあるパーカーは、「ドライ」「手洗い」「ソフト」「おしゃれ着」「おうちクリーニング」など弱水流でやさしく洗えるコースを選びましょう。 

脱水は短時間

洗濯機での脱水時間は短めに設定。とくにプリントなどがついたデリケートなものは、1分ほどにとどめましょう。長時間脱水すると、プリントが取れたり生地を傷めたりします。

パーカーを手洗いする

大きめの洗い桶や洗面台に水をためて中性洗剤を溶かします。洗剤の量は製品のパッケージで確認しましょう。

水をためてパーカーを浸し、手のひらでやさしく押し洗い。浮いてきたらまた押すことを繰り返したあと、よくすすぎます。

パーカーを干す

パーカーは乾燥機を使うと短時間で乾きますが、プリントが熱ではがれたり、全体的に縮んだりするリスクがあるので、時間がかかっても自然乾燥がおすすめです。

多くのパーカーは厚手の綿素材なので、フード部分など生地の重なる部分が乾きにくくなります。生乾きのまま収納すると、イヤな臭いやカビが発生してしまいます。

風通し良く立体的に干す

自然乾燥で少しでも早くパーカーを乾かすためには、スーツ用など太めのハンガーを使用し、空気がこもらないようジップを開けるなど、風通しを良くして立体的に干すことが大切です。ハンガーの跡をつけたくない場合は、ハンガーにタオルを巻いて干すという方法もあります。

パーカーのフードや袖の部分は、垂らしたままでは乾きにくいので、持ち上げると早く乾きます。

ハンガー3本を活用

ハンガー3本を物干し竿に並べてかけます。真ん中のハンガーにパーカーをかけ、前のハンガーに袖口、後ろのハンガーにはフード部分を洗濯ばさみで固定します。

フード部分を「他のハンガー」「竿の端」にかける

ハンガーにパーカーをかけたあと、フード部分だけ他のハンガーにかけます。ズボン用ハンガーなどでフード部分を固定する方法もありますが、洗濯ばさみの跡がつく可能性があります。 

フード部分を物干し竿の端にかけると、洗濯ばさみがなくても立体的に干すことができます。

パーカー用のハンガーを買う

フード部分をかけるアームのついたパーカー専用ハンガーが、ホームセンターや百均ショップなどで販売されています。費用はかかりますが、フードと身ごろが重ならずに干すことができます。

パーカーを収納する

たたむ収納がおすすめ

パーカーを収納するときは、たたんで収納するのか、ハンガーにかけて収納するのか、どちらの方が向いているのでしょうか。

洋服には、織って作られた「織物」と、編んで作られた「編み物」があります。

織物とは糸を縦横に織って作った布地で、スーツ・シャツ・ジーンズなどがあります。丈夫で型くずれしにくく伸び縮みが少ないので、ハンガー収納でもOKです。

編み物とは糸を編んで作った布地で、Tシャツ・ニット・パーカーなどがあります。伸縮性があり伸びやすいので、ハンガー収納には向いておらず、たたんで収納するのがおすすめです。

パーカーをハンガーにかけっぱなしにしていると、重さで生地が伸びて型崩れしてしまいます。また、肩の部分にハンガーの跡がついたり、首回りがヨレやすくなったりします。

ハンガーを使用したい場合は、肩の部分に跡がつかないよう、細いハンガーではなくスーツ用など幅の広いハンガーを選びましょう。フードをかけるクリップがついた専用ハンガーもあります。

パーカーをたたむポイント

パーカーをたたむとき、ほどけてバラバラになりにくい方法をご紹介します。

1.パーカーを平らに広げ、ジップがあれば閉めて、フード部分を手前に折りたたむ

2.両袖を中心に向かって折りたたむ

3.サイド部分を、フードの幅に合わせて中心に向かってたたむ

4.裾からフードに向かって、3等分に折りたたむ

5.全体をフードの中に収納すると、ほどけにくくなる

パーカーをたたむと、引き出しや衣装ケースなどにコンパクトに収納できます。収納する場所の高さに合わせてたたむのがコツです。立てた状態で収納すると、全てのパーカーが見渡せるので選びやすく、1枚ずつ取り出しやすくなります。

まとめ

お気に入りのパーカーを長く着るためには、洗濯前のひと手間が大切です。干すときは、フードの部分が身ごろ部分と重ならないよう立体的に干しましょう。収納するときは、パーカーをハンガーにかけっぱなしにしていると重さで生地が伸びて型崩れしてしまうので、たたんで収納するのがおすすめです。

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