「掃除は洗剤選びから」
この言葉の意味を知っているか、知っていないかで貴方のお掃除LIFEは大きく変わります。
掃除をする時に欠かせない洗剤ですが、場所やものごとに合った使い方があることはご存知でしょうか?
もし間違えたまま使っていると綺麗に汚れを落とすことが出来なかったり、場合によっては材質を傷つけてしまうこともあるので、洗剤の使い分けというのは非常に重要なものになります。
実は「掃除は洗剤選びから」といっても過言ではないのです。
ということで、今回は場面ごとのお掃除に合った適切な洗剤を幾つかご紹介させていただくので、ぜひ参考にしてみてください!
掃除を助ける洗剤と3つの性質の関係
まず初めに洗剤における3つの性質とその関係性について、お話していきたいと思います。
洗剤には大きく分けると以下の3つの性質に分類することができます。
・酸性洗剤
・中性洗剤
・アルカリ洗剤
小学校の理科で習う酸性、中性、アルカリ性というやつですね。
これらの3つの性質を場所や汚れの種類によって使い分けていくことが、掃除において非常に重要なのです。
どの洗剤も汚れを落とすことには変わりないはずなのに、なぜ使い分けることが重要なのか。
汚れを綺麗に落とすためには、
「汚れと反対の性質を持つ洗剤を使用する」
必要があるからです。
洗剤に性質があるように、汚れにも同じく性質があります。
酸性の汚れは、アルカリ性の洗剤を使うと汚れを中和させることができ、
反対にアルカリ性の汚れには、酸性洗剤を使うことで汚れを中和させることができます。
そして中性洗剤は、酸性とアルカリ性どちらの汚れ(※強力ではない汚れ)にも対応できるものになります。
強力な汚れの場合は、さきほど挙げた「汚れと反対の性質を持つ洗剤を使用する」のルールを適用しないと綺麗に汚れを落とすことが難しいです。
なので中性洗剤の立ち位置としては、酸性洗剤やアルカリ洗剤に洗浄力は劣りますが軽めの汚れなどにはオールマイティーに使用できるものとなります。
以上の関係性を矢印で表すと以下の通りになります。
酸性汚れ←アルカリ性洗剤(洗浄力:強)
⇅中性洗剤(洗浄力:弱)
アルカリ性汚れ←酸性洗剤(洗浄力:強)
これらの性質を知ったうえで、場面にあった洗剤を選んでいくことが大切です。
性質については洗剤用品の裏側などに成分として記載されているので、お買い物の際にはぜひチェックしてみてください。
場所による洗剤の具体的な使い分け
さて、前章にて洗剤の性質とその関係性についてはお話させていただきましたが、実際にどのような場面で使い分けていくのかを、ここではご説明させていただきます。
まずは汚れ別の性質について見ていきましょう。
おもな酸性の汚れ:油汚れ、皮脂、手垢
おもなアルカリ性の汚れ:水垢、水道のカルキ汚れ、石鹸かす、トイレの尿汚れ
などがそれぞれの性質の主な汚れとして挙げられます。
これらの特徴を家庭内に当てはめていくと、
酸性の汚れが多い箇所は、油汚れが付着してしまうガスコンロなどのキッチン周りや、皮脂汚れのつきやすいソファー、布団や枕といった寝具になります。
一方でアルカリ性の汚れが多い箇所は、水垢や石鹸かすの付きやすい浴室、水道や シンク周辺、トイレといった水回りが中心となります。
これらの汚れに対して「反対の性質を持つ洗剤を使用すれば良い」ので、家庭内における酸性洗剤とアルカリ洗剤の大まかな使い分け箇所としては、下のようになるわけです。
酸性洗剤を使用する→浴室、水道周り、シンク、トイレ
アルカリ洗剤を使用する→コンロ周り、電子レンジ庫内、魚焼きグリル、寝具、ソファー
中性洗剤を使用する→食器の油汚れや浴室、キッチン等のちょっとした汚れなど
その場所に合った洗剤を使用して、お家をピカピカにしましょう!
注意すること
ここでは、それぞれの洗剤を使用するうえでの注意点について、お話させていただきます。
まずは酸性洗剤についてです。
酸性洗剤を使用するうえでの注意点としては、塩素系の洗剤や漂白剤と混ぜ合わせると有毒なガスが発生してしまうので、絶対に併用にしないようにしましょう。
あとは、金属類をお掃除する際はしっかりと拭き取らないと錆びてしまう可能性があるので、そこも注意しましょう!
塩素系洗剤と酸性洗剤を混ぜると有毒な塩素ガスが発生し大変危険です。ご家庭の清掃の際にも「まぜるな危険」の文字に十分ご注意ください。 https://t.co/6mcul6z7ii pic.twitter.com/lbFpeT7Idk
— 第一石鹸株式会社【公式】 (@daiichisekken) June 15, 2023
続いてはアルカリ洗剤です。
先ほどの酸性洗剤の注意点と重複する部分ではありますが、アルカリ洗剤の中でも塩素系の洗剤や漂白剤は、酸性洗剤と混ぜ合わせると有毒ガスが発生するので、絶対に混ぜ合わせてはいけません。
塩素系ではないアルカリ洗剤に関しても、洗剤の種類によっては有害物質が発生する可能性があるので、他の洗剤と混ぜて使用するのは控えたほうが良いです。
また、アルカリ洗浄はアルミや畳、木でできた家具、素材の柔らかい床などの素材と相性が悪いので、これらのものには使用しないようにしましょう。
最後に中性洗剤を使用するうえでの注意点です。
中性洗剤は、酸性洗剤やアルカリ洗剤と違って刺激も少なく、他の洗剤と混ぜ合わせても反応しないので安心して使用することができます。
ただし、刺激が少ないという事は同時に洗浄力の弱さも表しているので、頑固な汚れを落とすことには向いていません。
また、中性洗剤は塗装のされていない壁紙や木造面、布製品にそのまま使ってしまうとシミになってしまうことがあるので、その際は十分に薄めて使用するようにしましょう。
3つの洗剤に共通する注意点としては、使用の際にはゴム手袋などをして皮膚に直接洗剤が付着しないようにしましょう。特に洗浄力の強い酸性洗剤とアルカリ洗剤では、手荒れやひどい場合には火傷のような炎症を引き起こしてしまうので、手袋でしっかりと皮膚を守り、万が一皮膚に付着してしまった場合はすぐに水で洗い流しましょう。
昨日頼んだゴム手袋!
サイズぴったりやったし、何よりびっくりしたのは洗剤ついてても滑らない!(滑りにくい!)
これはありがたい〜💖💖 pic.twitter.com/2MzD1FX8Bo— 水月ゆめこ🍊引寄せ占香屋 (@yumekopipi) March 15, 2023
洗剤を取り扱う際は、以上の点に注意して使用してください。
重曹とクエン酸を活用して掃除を快適に!
ここでは、掃除における重曹とクエン酸の活用方法について、ご紹介させていただきます。
まずは重曹やクエン酸を使用する事のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
重曹やクエン酸を掃除に取り入れるメリット
重曹やクエン酸を使った掃除は、ナチュラルクリーニングとも言われ自然由来の天然成分で掃除を行えるので、家庭内にペットや赤ちゃんが居ても安心して使うことができます。
また重曹やクエン酸などは、手ごろな値段で大容量の物も多く、経済的も優しい掃除を行うことができるのも良い点ですね!
重曹やクエン酸を掃除に取り入れるデメリット
デメリットとして挙げられるのは、洗剤に比べるとどうしても洗浄力が落ちてしまう点や使用する際に水に溶かすなどの準備が必要となり少し手間がかかってしまう点ですね。
もしあなたの目にメリット部分の方が魅力的に映った場合は、ぜひご家庭内の掃除にナチュラルクリーニングを取り入れていきましょう。
重曹の成分と6つの作用
さて、ここからは重曹とクエン酸を用いた具体的な掃除の活用方法について、見ていきましょう。
まずは重曹の成分からご紹介させていただきます。
重曹の成分は炭酸水素ナトリウムで、水を含めると弱アルカリ性となります。弱アルカリ性ということは、酸性の汚れを中和して落とせるという事ですね。
具体的な特徴としては、以下のような作用が期待できます。
1.研磨作用・・・重曹の粒子には、物を研いで磨く作用があります。
2.中和作用・・・酸性の汚れを中和して汚れを落としやすくします。
3.吸湿作用・・・重曹は水分を吸収しやすい性質を持っており、湿気取りとしても活用できます。
4.消臭作用・・・酸性の臭いを中和させる事で消臭効果が期待できます。
5.軟水作用・・・硬水から軟水に変える作用があり、軟水で洗うことで洗浄力が高くなります。
6.発泡作用 ・・・頑固な汚れを浮かせて取り除くことができます。
重曹の具体的な活用法と注意点
重曹を水に溶かして、スプレー容器などに移すことで重曹スプレーを作り活用することができます。
重曹スプレーは、水100mlに対して小さじ1杯の重曹粉末を入れて混ぜ合わせることで簡単に作成することができます。
重曹スプレーの具体的な活用場所については、お風呂の皮脂汚れやキッチンコンロの油汚れ、フローリングのベタつきにも効果があります。
注意点としては、時間が経つと成分が分解されてしまうので、長くても1週間ほどで使い切るようにしましょう。
クエン酸の特徴と作用
クエン酸は酸性なので、アルカリ性の汚れを落とすのが得意です。
具体的な作用としては、下記の効果が挙げられます。
1.抗菌作用・・・細菌の表面とクエン酸が結合することで細菌が弱体化し、抗菌作用が発生します。
2.消臭作用・・・アンモニア臭を中和する作用があります。
クエン酸の具体的な活用法と注意点
クエン酸を水に溶かして、クエン酸スプレーとして掃除に活用するのが基本的な使い方となります。
水200mlに対して小さじ1/2のクエン酸を混ぜ合わせることで、簡単に作成することができます。
クエン酸スプレーの具体的な活用場所としては、トイレや洗面台、シンクなどの水回りで効果を発揮します。
特にトイレ掃除では、汚れを落とすだけでなく消臭効果も期待できるので積極的に使用していきましょう。
注意点としては、塩素系の洗剤とクエン酸は混ざり合うと有毒なガスが発生する恐れがあるので、絶対に混ぜ合わせないようにしましょう。
また、作成したクエン酸スプレーは2~3週間で使い切るようにしましょう。
まとめ
今回は掃除に使用する洗剤の3つ特性やそれぞれの役割、重曹やクエン酸を使用したナチュラルクリーニングについてご紹介させていただきました。
特性を理解することで、より効率的にお掃除を進めることができると思います!
とても便利なものですが、混ぜ合わせや肌荒れ等には十分に注意して取り扱うように心がけましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
コメント