金魚水槽の管理方法は?フィルターや掃除方法について解説!

日本の夏の風物詩とも言える金魚。

透明な水槽の中を泳ぐ金魚の姿は可愛らしくて癒されますよね。

しかし、金魚は意外と水質管理が大変なのです。

そこで今回は、金魚水槽のフィルターや掃除方法について解説していきたいと思います。

アクアリウム初心者の方などは、ぜひ参考にしてみて下さいね!

金魚水槽の管理方法:金魚の健康を保つには?

水槽で金魚を飼っていると、水中に金魚の排泄物や食べ残した餌などが溜まっていきます。

これらをそのままにしておくと、金魚にとって有害なアンモニアや亜硝酸などの濃度が高まり、すぐに金魚は弱ってしまいます。

それを防ぐために、フィルターや底砂のバクテリアが生物濾過を行い、ほぼ無害な硝酸塩にまで分解してくれるのですが、硝酸塩も全くの無害ではないため、定期的に水換えを行って濃度を下げる必要があります。

特に、餌をよく食べる金魚だと水質の悪化速度が早くなるため、

・2週間に1回、1/3の水換えや掃除をする
・定期的にフィルターを清掃・交換し、水質の悪化を防ぐ

といった作業が必要になります。

金魚水槽の管理方法:フィルターの選び方

水槽用のフィルター装置は、水をきれいに保って水換えの頻度を少なく済むようにするだけでなく、エアレーションなどで水面を揺らすことにより、水中に酸素を補給する役目も果たしてくれますので、金魚の健康維持には欠かせないものです。

水をきれいにするフィルターには一般的に、

・物理濾過:水中の浮遊物を除去する
・化学濾過:においや着色汚れ・油分を除去する
・生物濾過:アンモニアや亜硝酸を無害化する

といった複数の機能があり、市販の水槽用フィルターはこれらのうち単一の機能だけを持つものも存在します。

金魚や個体数が多い水槽などでは、なるべく濾過能力が高いフィルターを使うのがおすすめです。

ここでは、初心者でも比較的管理が楽なフィルターの中から、濾過能力が高い順にご紹介していきますね。

上部式フィルター

上部式フィルターは、初期費用が比較的高めではあるものの、濾過能力が高くフィルターが長持ちなため、メンテナンス費用の面で優れています。

また、水槽の上部に箱型の装置を取り付ける方式のフィルターなので、水中の景観が損なわれることがありません。

しかし、上部式フィルターは45cm規格以上の水槽にしか対応できないものがほとんどで、30cm規格などの小さめの水槽では導入できないことが多いです。

また、装置が大きめなので、一度汚れると外掛け式や投げ込み式に比べて掃除の手間がかかるデメリットもあります。

たくさんの金魚(4~5匹以上)を飼う場合などは、初めに45cm規格以上の水槽と、上部式フィルターを導入しておけば費用を安く抑えられるでしょう。

外掛け式フィルター

外掛け式フィルターは、水槽の淵に小型の装置を引っ掛けるようにして使うフィルターです。

濾過能力が高いものから低いものまであり、水槽のサイズに合わせて選ぶことができます。

基本的にフィルターを交換するだけなので、メンテナンスの手間がかからないのが最大のメリットです。

一方で、フィルターが汚れやすく、トータルの交換コストは高めになる傾向があります。

投げ込み式フィルター

投げ込み式フィルターは、30cm規格(23リットル)以下の水槽に適した、最も安価なフィルターです。

一般的な投げ込み式フィルターは、エアポンプに繋いで使いますので、別途エアポンプやエアチューブなどが必要になります。

フィルター装置は水槽の底に置くだけなので設置の手間がなく、小型なため清掃やフィルターの交換も比較的簡単です。

しかし、45cm(32リットル)以上の大きな水槽では濾過性能が足りなくなることが多く、他のフィルターとの併用が必要になるでしょう。

また、水中に装置が入るため、景観を損ねたくない場合には水草などで隠すなどの工夫が必要になります。

金魚水槽の管理方法:掃除と水換えの仕方

たとえ高性能なフィルターを使っていても、水槽の水は次第に汚れていきます。

汚れた水を新しい水と交換する作業は、金魚を飼育する上でとても重要な作業です。

また、水槽の壁面や底砂に溜まっている苔やフン等は、再び水が汚れる原因になってしまうので、水換えと並行して掃除するのがおすすめです。

ここでは、水槽の掃除や水換え方法について解説していきますね。

苔落とし

水槽の水を換える前に、まずやっておきたいのが苔落としです。

苔の掃除に使う道具は、苔を水槽の外に絞り出せるタオルやスポンジ、底砂と水槽面の間に差し込めるヘラなどです。

タオルやスポンジで水槽面の苔をとる際は、空のバケツを片手に持ちながら作業すると良いでしょう。

また、苔を増えにくくしておくことも大切です。

生物濾過が不十分なことや、魚の入れすぎ、餌の与えすぎによる水質悪化、光の当てすぎなどは、苔が増える主な原因となりますので、注意が必要です。

新しく水草を植える場合などは、その水草に付着していた苔を一緒に持ち込んでしまうことがあるので、水槽に入れる前にしっかりとすすいで苔を落としておきましょう。

苔の繁殖がひどい場合には、同じ水槽にヒメタニシなどを一緒に飼い、苔を食べてもらうことで増えにくくする方法もあります。

水抜きと底砂の掃除

底砂には、魚のフンや餌の食べ残しなどのゴミが溜まっていきます。

これらは放っておくと底砂の通気性が悪くなり、嫌気性細菌やアンモニアなどの有害物質が増えて水質悪化の原因となりますので、定期的に掃除をした方が良いでしょう。

底砂は、プロクリーナーやプロホースなどの道具を使うと、水抜きと同時に掃除をすることができます。

サイフォンの原理で水を抜きつつ、パイプの先端で底砂を浮かせて、舞い上がったゴミだけを吸い取ることで、楽に掃除ができるでしょう。

3分の1ほど水抜きができるまで掃除をしたら、水換えに移ります。

底砂の掃除で気を付けたいのは、水道水で洗い流すのは良くない、ということです。

底砂には生物濾過に有用なバクテリアが住みついているため、水槽から取り出して水道水で洗うと、それらのバクテリアが死滅し、水質が不安定になる原因になるので注意しましょう。

水換え

水換えに必要なものは、水抜きした分量と同じ水道水とカルキ抜き剤です。

まずバケツに水道水を用意し、塩素を中和するためのカルキ抜き剤を規定量入れ、かき混ぜます。

固形のカルキ抜き剤を使う場合は、溶けるまでに時間がかかる場合があるので、水槽の掃除をする前に準備しておくと良いでしょう。

次に、水温計などを使ってバケツの水温が水槽内の温度と同じになっているか確認します。

水温計がない場合は、水槽と同じ部屋に1~2時間放置しておくことで同じ温度にできます。

水槽にヒーターを使っている場合は、バケツにお湯を加えて水温を合わせて下さいね。

魚は水温の変化にも敏感なので、同じ水温になっているかどうか必ず確認しましょう。

準備ができたら、バケツの水を少しずつ水槽に注水して完了です。

金魚水槽の管理方法:まとめ

いかがでしたでしょうか。

水槽の魚にとって、水は空気と同じようなものです。

水質の変化は金魚の健康状態に大きく影響しますので、入れ換えの際にも細心の注意を払ってあげましょう。

また、金魚が体調を崩していないか、毎日泳ぎ方をよく観察して下さいね。

今回は、金魚水槽のフィルターや掃除方法について解説させていただきました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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