十五夜のすすきの意味や由来は?

十五夜のすすきの意味や由来をご存じですか?

すすきは日本人なら誰もが知る身近な植物です。

古くからすすきの和歌が多数存在し、源氏物語や枕草子などにも登場します。

現代でも秋のイメージとして、多くの方がすすきを連想するのではないでしょうか?

しかし十五夜にすすきを飾る理由は意外と知られてません。

この記事では十五夜のすすきの意味やお月見のお供えの意味を詳しく解説します。

十五夜のすすきの意味や由来は?:すすきを飾る意味

お月見には収穫祭の意味があります。

中国から伝わった風習で、美しい月を見るといった、上流階級の催しでした。

日本にも江戸時代に庶民にも広がり、秋に収穫できる食べ物の収穫祭と結びつかせました。

十五夜にすすきを飾るのは「依り代、魔除け」の二つの意味があり、月の満ち欠けに農作業を行っていたことから、月には神様がいて五穀豊穣のご利益があるとされていました。

神様を呼ぶ「依り代」がすすきです。

依り代というのは神霊を呼ぶという意味です。

本来は稲穂をお供えしないといけないところ、稲刈りの前の季節で稲穂がないので、代わりに形が似ているすすきを稲穂の代わりにお供えすることになりました。

すすきをお供えすることで魔除けになると考えられていました。

すすきは切り口が鋭いという理由で、すすきを飾るのは五穀豊穣と合わせて無病息災の願いも込められています。

十五夜のすすきの意味や由来は?:十五夜のすすきの飾り方

十五夜のすすきの飾り方は厳密には決まってませんが理想では、瓶子に刺して飾ることです。

瓶子は神様にお酒をお供えするための器です。

十五夜に飾るすすきの本数は奇数

通常の生け花のように3本、5本のような奇数で瓶子に刺します。

左右非対称の動きが綺麗だからです。

また偶数は別れを連想させるため、縁起の悪い数字なので、結婚式でも避けられます。

十五夜にすすきを飾る時は、奇数の本数を瓶子に刺しましょう。

すすきはお月見のシーズンになれば花屋さんで手に入れることができます。

すすきは日持ちが悪いので3日ほどでダメになってしまうので、お月見の直前に用意しましょう。

秋の七草と一緒に飾る

すすきは「おばな」と言って実は秋の七草のひとつですが、十五夜には他の秋の七草と一緒に飾りましょう。

すすきと他の七草と一緒に飾る場合は、まずカサのある花を飾ってからすすきを飾りましょう。

カサのある花がススキを支えてくれるからです。

お供え物と一緒に飾る

お月見団子や里芋、この時期の旬な野菜や果物と一緒に飾りましょう。

十五夜のすすきの意味や由来は?:ススキは月から見て左に置きましょう

お月見のお供えの置く場所には決まりがあります。

中国からの伝統で「左上右下」の考えがあり、左を上位で右を下位とすることです。

月から見て上座の左にすすきや野菜などを飾り、右側にお月見団子を配置します。

左上位のしきたりは私たちの日常にも根付いてます。

着物の襟合わせも自分から見て左を上になるように着付けますし、障子やふすまも左が上です。

十五夜のすすきの意味や由来は?:まとめ

十五夜のすすきの意味や由来、お供えの配置などを解説させて頂きました。

十五夜にすすきを飾る理由は神様を呼ぶ依り代、魔除けの意味があります。

すすきは3本、5本など奇数の方が良いです。

お供え物と一緒に飾る方が良いです。

配置は月から見て左がすすきで右に月見団子です。

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