七五三の時期をずらすのはあり?必ず11月15日に行う?

日本の伝統的な祭りである「七五三」について詳しく解説します。

特にお祝いの時期、年齢の計算方法、内祝いのタイミングなど、初めて七五三を迎える方でも理解しやすいように解説しています。

また、一般的に11月15日に行われるとされる七五三ですが、それを前後にずらすことのメリットやデメリットも明確に説明します。

この記事を通じて、七五三をより深く理解し、自分たちの家庭に最適な計画を立てることができます。

これはあなたの家族がこの特別な日をより有意義に、そしてスムーズに過ごすための一助となるでしょう。

七五三の時期をずらすのはあり?

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七五三は、子どもの成長を祝う伝統的な行事です。

一般的には、11月15日が七五三の正式な日とされていますが、実際には10月から11月にかけて、神社でお参りをしたり、写真撮影や会食をしたりしてお祝いをします。

しかし、七五三の時期は必ずしも11月15日に限られるわけではありません。

実は、七五三の時期をずらすことには、様々な理由やメリットがあるのです。

ここでは、七五三の時期を早めに行う場合と遅めに行う場合の理由とメリットについてご紹介します。

早めに行う理由とメリット

七五三のお祝いを早めに行うこと、つまり10月以前に行うことは、実は多くのメリットがあります。

以下にその主な理由と利点を詳しく説明します。

神社や写真スタジオが混雑していない

七五三のシーズン、特に10月から11月は、多くの家族が七五三のお祝いのために神社や写真スタジオを訪れます。

特に11月15日は七五三の日とされており、この日またはその前後の土日祝日は混雑がピークに達します。

その結果、待ち時間が長くなったり、予約が取りづらくなったりといった問題が起こりやすくなります。

しかし、早めに七五三のお祝いを行うことで、これらの混雑を避けることができます。

その結果、ゆったりとした時間を持つことができ、神社でのお参りや写真スタジオでの撮影を楽しむことができます。

子どもの成長を見逃さない

子どもの成長は非常に速く、特に2歳から3歳にかけての変化は目まぐるしいものです。

1年で子どもの身長や見た目は大きく変わり、そのあどけなさや可愛らしさは一瞬のうちに変わってしまいます。

そのため、早めに七五三のお祝いをすることで、その特別な時期の子どもの姿をしっかりと写真に残すことができます。

さらに、七五三のお祝いでは、子どもが初めて着物や袴などの伝統的な衣装を着ることが多いです。

早めにお祝いを行うことで、子ども自身が衣装に慣れ、より自然体で撮影に臨むことができます。

キャンペーンや割引を利用できる

七五三のお祝いには写真撮影が欠かせませんが、その費用はなかなかのものです。

しかし、10月以前に撮影を行うと、写真スタジオのキャンペーンや割引を利用できる可能性があります。

多くの写真スタジオでは、七五三のハイシーズンである10月から11月にかけては通常の価格で撮影を行い、ハイシーズン以外はキャンペーンや割引を実施しています。

そのため、早めに撮影を予約すれば、お得に七五三の記念写真を残すことが可能です。

遅めに行う理由とメリット

11月以降に七五三のお祝いを行うことにも、多くの理由とメリットが存在します。

それらを以下で詳しく解説します。

神社や写真スタジオが混雑していない

七五三のシーズンは主に10月から11月にかけてで、この期間は神社や写真スタジオが非常に混雑します。

しかし、11月下旬以降になると、七五三のシーズンが終わり、混雑がずっと落ち着きます。

そのため、遅めに七五三を行うことで、予約が取りやすくなるだけでなく、待ち時間も短くてすみます。

神社でゆっくりとお参りをすることができ、写真スタジオでもリラックスして撮影を行うことができます。

子どもの成長を祝うタイミングを選べる

早生まれの子どもの場合、数え年で七五三をお祝いすると、子ども自身がまだ幼く、着物や袴を着るのがちょっと早いように感じることもあります。

そういった場合、遅めに七五三のお祝いを行うことで、満年齢に合わせてお祝いを行うことが可能です。

また、兄弟がいる家庭では、兄弟間の年齢を揃えて一緒に七五三をお祝いすることもあります。

遅めに七五三を行うことで、家庭の状況に合わせた最適なタイミングを選ぶことができます。

季節や衣装に合わせて撮影できる

11月以降は冬の季節を迎えます。

この季節は、冬らしい衣装や背景を選んで撮影することができ、特別な記念写真を撮るチャンスがあります。

例えば、子どもに冬のアイテム、例えばコートやマフラーなどを身につけさせて撮影を行うことができます。

また、雪景色やイルミネーションなど冬特有のロケーションを選んで撮影することも可能です。

さらに、夏場の撮影では気になる日焼けや暑さによる疲労も心配ありません。

七五三はなぜ11月15日?

七五三は、子どもの成長を祝う伝統的な行事ですが、なぜ11月15日がその日になったのでしょうか。

実は、この日には様々な由来や意味があるのです。

ここでは、七五三が11月15日に行われるようになった理由についてご紹介します。

徳川綱吉の息子の健康を祈る儀式に関する説

七五三のお祝いがなぜ11月15日になったのか、その理由については歴史的背景を持っています。

その中でも、江戸幕府第5代将軍であった徳川綱吉が1681年(天和元年)の旧暦11月15日に行った特別な儀式が、現在の七五三の日の起源となっているという説が広く受け入れられています。

当時、徳川綱吉の長男である徳松は体が非常に弱く、生まれてから繰り返し病気に見舞われていました。

そんな彼の3歳の誕生日に、綱吉は江戸城で特別な儀式、「袴着の儀」を行いました。

この儀式は徳松が袴を初めて着るというもので、その後に浅草寺で祈祷を受けるというものでした。

この儀式は、幼い徳松の健康を祈り、また長寿を願うというものでした。幸いにも、この儀式は成功を収めたとされています。

それ以来、この日が七五三のお祝いを行う日として定着し、徳松の健康と長寿を祈った綱吉の願いが叶ったことを記念する日となったと言われています。

これが、なぜ七五三の日が11月15日であるのかという理由の一つであり、この伝承は日本全国に広まり、現在でも七五三の日として認識されているのです。

陰陽道や鬼を由来とする説

七五三の日がなぜ11月15日に決まったのか、その理由には他にもいくつかの説が存在します。

それらの説は、古代日本の陰陽道や鬼をめぐる信仰に基づいています。

まず、陰陽道とは中国から伝わった思想で、万物は陰と陽の二つの要素から成り立っているという考え方を基盤にしています。

その中に、「一陽来復」という言葉があります。

これは冬至を過ぎ、暗闇の中から新たな太陽の力が生まれ出てくる、つまり生命が再び芽吹き始める時期を指す言葉です。

旧暦の11月はまさにこの一陽来復の時期であり、万物が生き返るこの月に子どもたちの成長と健康を祈ることは、非常に縁起が良いとされていました。

また、もう一つの説としては、11月15日は「二十七宿の鬼宿日」であるというものがあります。

二十七宿とは、古代中国の天文学で星々を27の宿(グループ)に分けたもので、その中の一つ「鬼宿」に関連しています。

旧暦では、28日ごとに訪れる「鬼宿日」は鬼が人間界から姿を消すとされる吉日とされていました。

そのため、この日に子どもたちのお祝いをすることは、鬼から子どもたちを守り、また吉祥を招くと信じられていました。

収穫祭を由来とする説

七五三が11月15日に定まった理由として、収穫祭に由来する説も存在します。

これは古代日本の農業社会と深く結びついた考え方であり、この日に祝福される子どもたちの成長と、一年の農作物の収穫を神々に感謝する意味合いが重なります。

11月15日は月が満ちて満月に近い日が多いので、古代の日本では、この時期に農作物の収穫が一段落し、全国各地で収穫祭が行われていました。

この収穫祭は、その年に得られた豊かな実りを神々に感謝する儀式であり、豊穣を祈願するとともに、神々への感謝の意を表す重要な行事でした。

そのため、この11月15日に、収穫とともに子どもたちの成長を祝う意味合いが重なることで、一年の恵みとともに子どもたちの健やかな成長を神々に感謝し、またその加護を祈るようになったと考えられています。

これにより、七五三の祝い事が11月15日に行われるようになったという説があるのです。

七五三のお祝いをする年齢は数え年?満年齢?

七五三は、子どもの成長と健康を祈るための日本の伝統的な行事であり、子どもが3歳、5歳、7歳になったときにお祝いをします。

しかし、子どもの年齢をどのように数えるのか、つまり数え年(歳)を基準にするのか、それとも満年齢を基準にするのかについては、家庭や地域によって異なることがあります。

一般的には、数え年でお祝いをすることが多いです。

数え年とは、生まれた年を1歳とし、新年を迎えると1歳増えるという日本の伝統的な年齢の数え方です。

したがって、数え年での七五三は、子どもが実際には2歳、4歳、6歳のときに行われます。

それに対して、満年齢とは、一般的に西洋で用いられる年齢の数え方で、生まれてからの経過年数を基準にします。

満年齢での七五三は、子どもが実際に3歳、5歳、7歳になったときに行われます。

どちらの方法を選ぶかは、家庭の習慣や地域の風習、または子どもの成長状況などによって決まります。

また、七五三を数え年でお祝いするか満年齢でお祝いするかによっても、お祝いの具体的な時期が変わることがあります。

そのため、自分の家庭に合った方法でお祝いするのが最良の選択と言えるでしょう。

七五三のお祝いはいつする?

全ての家庭が11月15日にお祝いをするわけではありません。

場合によっては、11月15日に神社で祈願を行い、その後の日程で家族や親しい人々と一緒にお祝いをすることもあります。

これは、神社が混雑する11月15日を避けて、ゆっくりとお祝いをしたいと考える家庭の思いから来ています。

七五三のお祝いの時期は、子どもの成長の節目を祝い、その健康を祈るという目的を忘れない限り、各家庭の都合や考え方によります。

重要なのは、その日を特別な日とすることで、子どもが一生懸命に成長してきたことを認識し、それを祝うことです。

七五三の内祝いはいつする?

一般的に、内祝いは七五三のお祝いが無事に終わった後、できるだけ早いタイミングで行うのが一般的です。

しかし、そのタイミングは特に決まっていません。

日程は、贈る側と受け取る側の都合に合わせて調整します。

例えば、お祝いが11月15日に行われた場合、その後数日から1週間以内に内祝いを準備し、配送することが多いです。

ただし、お祝いの日程が特に忙しかったり、準備に時間がかかる場合は、その後の数週間にわたって行うこともあります。

大切なのは、内祝いは感謝の気持ちを示すものであるということです。

そのため、贈り物を選ぶ際には、受け取る側の好みや生活スタイルを考慮した上で、心を込めて選びましょう。

それが最も喜ばれる内祝いの形と言えます。

七五三の時期をずらすのはあり?のまとめ

七五三の時期は必ずしも11月15日に限られるわけではありませんでした。

それぞれの家庭の状況や子どもの成長具合によって、その日程は変わることもあります。

さらに、特定の日に神社が混雑することを避けたい、あるいは子どもがもっと成長した姿を祝いたいという理由から、日程をずらすことも一つの選択肢となります。

また、11月15日に特定の理由でお祝いができない場合や、日程の調整が難しい場合も、お祝いの日を遅らせることがあります。

内祝いの時期も同様に、お祝いが無事に終わった後に行うのが一般的ですが、それもまた各家庭の状況によります。

七五三のお祝いは子どもの成長と健康を祈る大切なイベントです。

それぞれの家庭が自分たちにとって最適な時期を選び、七五三のお祝いを存分に楽しむことが、何よりも大切なのではないでしょうか。

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