金魚を水槽で飼っていると、次第に水は汚れていきます。
汚れた水をそのままにすると、金魚は健康を維持できなくなり、すぐに体調を崩したり死んでしまったりするので、定期的な水換えはとても大切です。
しかし、水質は目に見えるものではないので、経験がないと水換えの方法や頻度で悩んでしまいがちですよね。
そこで今回は、これから金魚を飼おうとしている方や、室内の金魚水槽で飼育の仕方に悩んでいる方に向けて、水槽の水換えや水合わせについて解説していきます。
ぜひ参考にして、金魚の健康に役立てて下さいね。
金魚の水換え方法:水換えや水合わせはなぜ必要?
金魚を飼育する上で一番重要になってくるのが水換えですが、これは馴れていない人には大変な作業でもあります。
なぜなら、単純に水道水を汲んで入れたり、水槽の水を一気に全部交換すればいいわけではないからです。
また、これまで観賞魚を飼ったことがない方は「水合わせ」についてもご存知ないかもしれませんね。
ここではまず、水換えや水合わせの必要性について解説していきます。
金魚2匹ドジョウ2匹石巻貝2匹ヌマエビ多数の移送作戦、何とか無事に完了。とりあえずは元気っぽい。
(写真は水合わせ中の金魚 pic.twitter.com/coOK3tLojd— しにふぃえ@しの部 (@signifie) May 26, 2024
水換えは有害物質の濃度を下げる
金魚は観賞魚の中でも特に、多くの水換えを必要とする魚であると言われます。
その理由は、餌を食べる量が多く、排泄物や食べ残しの餌によって水が汚れやすいからです。
それらの有機物は通常、水槽の底砂やフィルター装置の中に生息しているバクテリアが、硝化サイクルという生物濾過機能により硝酸塩にまで分解してくれます。
硝酸塩は金魚にとっては毒性が低いものの、水中濃度が高まると体調を崩す原因となってしまうため、定期的に水を交換することによって薄める必要があるのです。
金魚の場合、水換えの頻度はなるべく多い方が良く、汚れた水のままだと様々な病気にかかりやすくなってしまうことを覚えておきましょう。
水合わせは水質の急変を防ぐ
水合わせとは、これから金魚を入れる水槽の水をすくって、現在金魚が入っている水に少しずつ混ぜたりしながら、水温や水質を少しずつ同じ条件に近づけていく作業のことを言います。
急激な水質の変化もまた、金魚の健康を脅かす原因となります。
特に注意しなければならないのは、水温と酸性度(pH)の変化です。
金魚は変温動物であり、常に水を体内に取り込んで活動するため、急激な水温変化やpHの変化に遭遇すると『水温ショック』や『pHショック』という症状を引き起こし、最悪の場合は死んでしまいます。
新しく金魚を飼い始める際には、ショップなどで飼育されていた時の水質と、自宅の水槽の水質に差があることが多いため、必ず水合わせを行って水質変化を緩やかにする必要があるのです。
金魚の水換え方法:水換えや水合わせの方法
金魚の健康を維持するために、水換えや水合わせを避けて通ることはできません。
初心者のうちは馴れないと大変な作業かもしれませんが、金魚の飼育=水換えと言っても良いくらい大事な作業であることを覚えておいて下さいね。
ここでは、具体的な水換えや水合わせの方法について解説していきます。
こんな時間からだけど金魚の水換えと掃除終わった😆日に日に大きくなってるんだけど‼️ pic.twitter.com/8FmsRoq7xR
— 双葉(🐇🐍🐸の世話人) (@futaba_0322) June 26, 2024
水換えの仕方
水換えの頻度は飼育する金魚の数によって変わってきます。
2~3匹であれば週に2回、4~5匹であれば週に4回程度行うのが理想です。
また、交換する水量は水槽の大きさで少し変わります。
30~45cm水槽の場合は全体量の1/3を、60~90cm水槽の場合は全体量の1/4を、カルキ抜きおよび水温合わせを行った新しい水と交換します。
金魚は水槽に入れたままでも大丈夫ですが、驚かせたりしてストレスを与えないように注意して下さいね。
別の容器に金魚を退避させたい場合は、必ず水槽の水と一緒に移し、エアレーションは忘れずにつけましょう。
水槽にヒーターをつけていない場合、前日から水換え用の新しい水を同じ部屋に汲み置きしておくと、水温差がなくなるためすぐに使うことができますよ。
また水換えの際には、同時に市販のプロホースなどの道具を使って底砂に溜まったゴミを吸い取ったり、水槽面についた苔をスポンジなどで掃除しておきましょう。
水合わせの仕方
特に、金魚を初めて自宅の水槽に入れる際は、水質の急変を避けるために必ず水合わせを行いましょう。
金魚すくいやアクアショップなどから金魚の入ったビニール袋を持ち帰ったら、まずは袋を開けずにそのまま飼育する水槽の水面に30分ほど浮かべ、水温を同じに調節します(水温合わせ)。
次に、ビニール袋の水を空の容器などに1/3ほど捨て、同量の水を水槽から袋にすくって入れます。
そのまま10分ほど様子を見てから、再び同じ作業を行い、10分待ちます。
この作業を3回繰り返したら、袋から金魚のみを手ですくって取り出し、水槽に移します。
ビニール袋の水には病原菌が含まれている可能性がありますので、水槽には絶対に入れないように注意して下さいね。
金魚の水換え方法:まとめ
いかがだったでしょうか。
金魚が病気になってしまう原因の大半は、水質汚染によるものと言われます。
水換えや清掃は手間がかかる作業ですが、金魚の健康を守る上でとても大切な作業です。
なるべく頻繁に水換えを行って、いつも綺麗な水で生活させてあげて下さいね。
今回は、金魚水槽の水換えや水合わせについて解説させていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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