七五三の参拝はどのようにする?基本マナーや注意点を解説!

11月は七五三参りのシーズンです。

小さなお子さんをお持ちの方は、晴れ着を着せて七五三参りをさせたいと思うのではないでしょうか?

しかし、普段あまりお寺や神社に行く機会がないと、どんな風にお参りすればいいか分からないことも多いと思います。

この記事では、七五三の参拝をする時の基本的な流れや、注意したいマナーなどについてまとめてみました。

ぜひ参考にして、楽しい思い出を残して下さいね。

七五三の参拝の仕方:参拝にまつわる基礎知識

七五三は、神様に守られているとされる子どもの成長を感謝し、今後も健やかに育つように祈願するための儀式です。

具体的な参拝の仕方について説明する前に、七五三の参拝に関する基本的な知識をいくつかご紹介したいと思います。

お寺でも七五三参りができる

日本には「神仏習合」という文化があり、仏様や先祖もまた子どもを守ってくれているという考えから、神社だけでなくお寺でも七五三のお参りができるところが多いです。

神社・お寺いずれの場合でも、子どもの成長に感謝して祝う趣旨に変わりはありません。

どこに参拝するかはご家庭の状況に応じて選ぶと良いでしょう。

「ご祈祷」と「参拝のみ」の違い

神社では、お賽銭を奉納して拝礼する通常の参拝とは別に、神様に厄除けや家内安全など、特別な願い事を聞いてもらう「ご祈祷(ご祈願)」をしてもらうことができます。

七五三で神社を訪れる方の中には、より強く子どもの成長を願う気持ちから、参拝だけでなくご祈祷も行う方も多くおられます。

ご祈祷をしてもらうためには、初穂料という料金が必要で、なおかつ混雑する時期は事前に予約が必要になる場合もあることを覚えておいて下さいね。

記念撮影やご祈祷の予約などのために、半年以上前から七五三の準備を始める方もおられます。

1~2カ月ずらして参拝する方法もある

11月15日前後の七五三シーズンは神社が大変混み合うことが多いです。

混雑を避けるため、1~2カ月ずらして参拝する方も最近は多くなってきています。

七五三の日取りについては、あまり厳密に考える必要はないと言えるので、柔軟に考えてみましょう。

例えば、紅葉の時期に合わせて参拝するなども良い方法でしょう。

記念撮影だけはしておこう

参拝できる神社が遠方にしかなかったり、小さい子どもの体力が心配などの理由で、七五三の参拝が困難なケースもあると思います。

そのような場合でも、記念写真だけは残しておくという方は多いです。

子どもの成長は早いですので、幼い頃の写真はきっと貴重な財産になるでしょう。

また、3歳や5歳の記憶は残りにくいため、写真を残すことで、大きくなった本人が昔を振り返る手がかりにもなります。

七五三の参拝の仕方:参拝に適した服装や持ち物

七五三の参拝は、神様に子どもの成長を報告する場ですので、やはりそれに相応しい服装があります。

ここでは、七五三の参拝に適した服装について解説していきますね。

正装を意識する

七五三の参拝に適した服装は、一般的に「正装」と呼ばれる服装になります。

小学校や保育園、幼稚園などの制服も正装にあたるので、これらで参加しても大丈夫です。

ただ、せっかくの機会ということで、着物やスーツなどの晴れ着を着て参拝をしたいという方は多いですね。

その場合でも、あまりにカジュアルな形や色合いのものは正装として相応しくありませんので、避けるようにしましょう。

親子で和装・洋装を揃える必要はありませんので、例えば子どもは着物、大人はきれいめの洋服やスーツという家庭は多いです。

主役の子どもよりも目立たないように

親子で着物を着る場合に注意しておきたいのが、大人が子どもよりも華やかにならないようにすることです。

七五三はあくまで子どもが主役の行事ですので、大人が目立ってしまうのは良くありません。

大人は少し控えめな色の柄を意識するなど、注意して下さいね。

持っておくと便利な物

七五三には、持っていくと便利な物があります。

・履きなれた靴:移動中は草履でなく靴を履くのが良い
・ばんそうこう:靴ずれ対策に
・ヘアピン:髪型が崩れた時用に
・タオル:帯の間に挟み、下がるのを防ぐ
・防寒グッズ:11~12月用、レギンスやブランケットなど
・防暑グッズ:9~10月用、保冷剤や扇子など

これらはあると役に立つことが多いので、参拝に出かける前には必ずチェックしてみて下さいね。

七五三の参拝の仕方:参拝の手順とマナー

神社は神様がいる空間と考えられるため、参拝する際は神社ならではのマナーや作法に気を配る必要があります。

ここでは、神社を参拝する時の具体的な手順や作法について解説していきますね。

境内に入る

神社の境内に入る際にもマナーがあるをご存知でしょうか。

境内の入口には必ず鳥居が建っていますが、鳥居をくぐる時の作法は、

・身なりを整えておく
・一礼してからくぐる
・敷居がある場合は踏まない

などの決まりがあります。

また、境内に入ってから参道を歩く時は真ん中を通らないようにします。

参道の真ん中は神様が通る道とされているため、道の端をゆっくり歩きましょう。

手水舎(てみずや)を使う

入口から参道を進んでいくと、水で手と口を清めるための手水舎があります。

手水は、

・柄杓を右手で取り、まず左手を清める
・柄杓を左手に持ち替え、右手を清める
・再び右手に持ち替え、左手で水を受け、その水で口をすすぐ
・もう一度左手を清める
・柄杓に残った水で柄を清めてから元に戻す

といった順番で行いましょう。

この時に注意したい作法は、

・左側から清める
・一度に柄杓の水を使い切らない
・柄杓を直接口に運ばない

ということです。

手水が終わったら、軽く一礼をしてから立ち去りましょう。

お賽銭を入れる

賽銭箱のある拝殿の前まで来たら、神前での拝礼を行いますが、その前にお賽銭を入れます。

一度会釈程度の軽いお辞儀をしましょう。

自分が来たことを神様に知らせるために、鈴があれば強く鳴らします。

その後にお賽銭を入れましょう。

拝礼する

お賽銭を入れたら拝礼をします。

神社での拝礼の一般的な形式は「二礼二拍手一礼」です。

具体的には次のような手順で行います。

・姿勢を正す
・背中を平らにして、腰を90度に曲げながら2回、深いお辞儀をする
・拍手(かしわで)を2回打つ
・1回、深いお辞儀をする

拍手の仕方は両手をぴったり合わせるのではなく、右手の指先が左指の第二関節あたりにくるまで下にずらしてから、しっかり音を立てます。

立ち去る前にも軽く一礼をするのを忘れないようにしましょう。

七五三の参拝の仕方:まとめ

いかがだったでしょうか。

参拝のマナーには意外に細々とした決まりが沢山ありますね。

やはり神前なので、好き勝手に振る舞っていいものではないのでしょう。

神社に参拝に行く時は、しっかりとした正装を心がけるようにしたいですね。

今回は、七五三の参拝の基本的な流れや、注意したいマナーなどについて解説させていただきました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

コメント