コートはすべてクリーニングに出していますか？物価の高騰が続くなか、クリーニング代の負担は小さくないので、毎日着る汚れやすいコートだけでも自分で洗えたら助かりますね。今回は、自宅で洗っても大丈夫なコートの見分け方、洗い方や干し方の注意点などについてお伝えいたします。
コートを洗う前に準備することは？
自宅で洗えるか「洗濯表示」をチェック
まずは、洗濯したいコートの「洗濯表示」を確認しましょう。「洗濯機使用可」の表示があれば、洗濯機で洗うことができます。
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「手洗い可」のコートは洗濯機ではなく手洗い、またはクリーニングに出しましょう。「水洗い不可」のコートは、迷わずクリーニングに出しましょう！
洗濯表示は見ただけではわかりにくいものが多く、いちいち調べるのは手間がかかりますね。スマホで洗濯タグを撮影すると、ＡＩが洗い方や干し方を教えてくれる無料アプリもあります。
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色落ちしないかチェック
「洗濯機ＯＫ」や「手洗い」のコートでも、洗剤によって色落ちする可能性があります。洗濯をする前に「色落ちチェック」もしておきましょう。
やり方は簡単。コートの裏の目立たない部分に、おしゃれ着用洗剤を少したらすだけです。1分後に白い布を軽く押しあてて、やさしくもみます。
コートの色が白い布につかなければ、自分で洗っても大丈夫。色がついたときは、クリーニングに出すのが無難です。
目立つ汚れを先に撃退する「前処理」
次にエリやそで口の汚れ、目立つシミなどがないかチェックしましょう。
汚れやシミが見つかったら、歯ブラシや水を含ませたスポンジなどにおしゃれ着用洗剤の原液をつけて、トントンと軽くたたくようにして汚れを落とします。
コート全体が濡れた後では、汚れがあっても見えにくくなります。前処理は、洗濯前の乾いている状態で行いましょう。
コートを「手洗い」する手順とコツ
洗面器などに約30℃のぬるま湯を入れて、おしゃれ着用洗剤をよく混ぜておきます。
コートはファスナーを閉じて、裏返してたたみます。汚れが落ちやすいように、エリやそで口など汚れた部分は外側に出しておきましょう。
次に、たたんだコートを洗面器に入れて、両手でやさしく「沈める」「浮かせる」を繰り返します。ゴシゴシもみあらいをすると生地を傷めてしまいます。
洗浄液ごと洗濯機に入れて脱水したあと、きれいな水でよくすすぎ、ふたたび洗濯機で30秒～1分脱水します。
コートを洗濯機で洗う手順とコツ
ベルトやファーなど外せるものは、あらかじめ外します。洗えるものは別のネットに入れて一緒に洗いましょう。
ファスナーやボタンなどは閉じて、コートを裏返して形を整えてたたみ、ネットに入れます。ネットに余裕があると、中でコートがずれて摩擦などのダメージが起こるので、ネットにぴったりの大きさにたたみましょう。
洗濯機は「ドライ」「手洗い」などのコースに設定して、脱水は1分以内にします。水温は常温、洗剤はおしゃれ着用洗剤にしましょう。
ダウンコート・レインコートなどの脱水設定
ダウンコートやレインコートを脱水するとガタンゴトンと大きく振動して停止することがあります。
脱水する前に洗濯機から取り出して、大きめのバスタオルで挟むようにして脱水しましょう。タオルが濡れたら新しい物に取り替えます。雑巾のようにギュッと絞ると破損する恐れがあるので、やさしく取り扱いましょう。
それ以外のコートでも、「濡れつり干し」「濡れ平干し」といった表示がある場合は、脱水なしの設定にしましょう。
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あなたのコートは「つり干し」？「平干し」？
洗濯が終わったら、すぐに取り出して表示通りに干します。干し方に関する表示がない場合は、直射日光があたらない風通しのいい日陰がおすすめです。
「つり干し」という表示があれば、ハンガーにかけて干します。型崩れしないよう厚みのあるハンガーにかけましょう。部屋干しするときは、間隔をしっかり空けて風の通り道ができるように干しましょう。
「平干し」表示のコートをハンガーで干してしまうと、肩にハンガーの跡がついたり、袖や裾が伸びたりする恐れがあります。必ず「平干し」しましょう。
平干し用のネットは、ネット通販や100均などで入手できます。ないときは床にバスタオルを敷いた上に広げて干すのがおすすめ。窓を開けて風通しをよくして干しましょう。
ダウンコートを干すコツ
ダウンコートは、洗濯すると羽毛が濡れて固まってしまうので、広げて羽毛をほぐします。「タンブル乾燥（乾燥機）ＯＫ」の表示があれば低温で10分程度の乾燥を3～4回行います。
その後、風通しのよい場所で2〜3日干します。扇風機やサーキュレーターで風をあてると、より早く乾きます。中までしっかり乾いたら、コートを軽く振って中のダウンに空気を含ませましょう。
コートを洗濯した後のケアも大切
アイロンをかける
洗濯したコートのしわが気になるときは、洗濯表示でアイロンしてもよいか確認しましょう。ＯＫの場合は、ベルトやファーなどを外してアイロンをかけます。ボタンやファスナーは熱に弱いので避けましょう。
「アイロン仕上げ禁止」の表示があれば、アイロンはかけられません。入浴後の湿気がある浴室に干すのがおすすめです。
収納する
きれいになったコートは、しわや形崩れを防ぐために、厚みのあるハンガーにかけて収納しましょう。風通しを良くするためにハンガーの間隔を開けることも意識したいですね。
まとめ
コートを自分で洗う前に、必ず「洗濯表示」を確認しましょう！スマホで撮るだけで洗い方を教えてくれる無料アプリもあります。まずは、自宅で洗えるコートかどうか確認しましょう。
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