湿度が高い梅雨は、頭痛やめまいなどの体調不良を起こしやすくなります。また、カビやダニにとって最も快適な環境は、梅雨時の環境とほぼ同じ室温20~30℃、湿度60~80%といわれています。
カビを吸い込むと、アレルギーや皮膚炎などを引き起こすリスクがあります。ダニに刺されると皮膚炎や感染症を起こしやすくなり、ダニの糞や死骸もアレルギーの原因となります。
今年の梅雨は、部屋の空気を除湿して元気に過ごしましょう。
部屋を除湿するアイデア
こまめに換気
おはよう横浜☁️
今日は「梅雨時期には100倍以上!ダニ」のお話し
梅雨のジメジメ湿度でダニの繁殖が通常の100倍以上になっています。
湿度と暖かさが好きなダニにとって、この時期は最高の環境です。
扇風機を部屋から外に向けて、空気の流れをつくる換気方法が有効です。 pic.twitter.com/aO0DwaPhuo
— 【公式】クリーン計画プロープル株式会社 (@puropuru_0411) June 19, 2023
室内など広い空間を除湿するには、窓を開けて換気することが最も効果的です。
梅雨は一日中窓を閉めている人も少なくありませんが、空気の流れが滞ると、湿気がこもって結露が発生しやすくなります。また、雨の日でも、屋外より室内の湿度が高くなることがあります。外の空気を取り入れて循環させることで室内の湿気を逃し、二酸化炭素なども排出できます。
換気をするときは、部屋の対角線上にある窓やドアを2カ所以上開けて「空気の通り道」を作りましょう。空気が部屋全体を流れるため、効率よく換気できます。窓を開けると雨が吹き込む場合は、換気扇を回すだけでも効果があります。
このとき、空気がたまりがちな押入れやシンク下などの扉も開けて換気しましょう。扇風機やサーキュレーターで中に向けて風を送ると、中の空気が流れ出てより効果的に換気できます。
除湿機やエアコンを活用
エアコンの除湿機能を使うと手軽に除湿できますが、「部屋が寒くなりすぎて困る」という方には、除湿機という選択肢もあります。
除湿機とは、湿気を取り除くことに特化した家電で、エアコンに比べて本体価格が安く、部屋干しにも向いています。重くなりますが持ち運びもできるので、物置部屋や押し入れなどの除湿もできます。「フィルターの汚れを取る」「タンクにたまった水をこまめに捨てる」「タンク内の掃除をする」などこまめに掃除をして、清潔を保ちましょう。
除湿機やエアコンを使いたくない方には、こんなアイデアもあります。
ジメジメ蒸し暑くなってきました☀️
湿度で夜寝づらいって人は
凍らせたペットボトルをボールに入れて置いておこう
ペットボトルの周りに水滴がつく💧
結露するよ
予想以上に除湿出来るし
お部屋もヒンヤリ
エアコンの除湿が嫌な人はやってみよう❗️ pic.twitter.com/GtbCk2SeR1— ひろこうじ薬局ひろふみ 漢方・薬剤師/婦人科・妊活・メンタル (@hirokoujiKanpo) June 4, 2022
結露は早めに除去
窓や壁に結露ができたときは、ぞうきんや新聞紙などで拭き取りましょう。新聞紙に含まれるインクには、ツヤだしやガラスの曇り防止の効果が期待できるため、窓もきれいになって一石二鳥です。
除湿アイテムを効果的に使おう
梅雨の湿気対策に欠かせない除湿アイテムをご紹介します。湿気を含んだ空気は周りの空気より重くなるので、除湿アイテムは低い場所に置きましょう。
除湿剤
押し入れやクローゼット、靴箱やシンク下など、湿気がたまりやすい狭い場所には、除湿剤を置くと周囲の余分な水分を吸収します。
新聞紙
新聞紙は表面に細かい凹凸が多く、湿気の吸収力が高いだけでなく消臭効果もあります。一度手でクシャクシャにしてから広げると、さらに表面積が増えてよく湿気を吸い取ります。シンク下の隙間、押入れ、家具の後ろなど湿気が気になる場所に置き、定期的に取り替えましょう。
重曹
掃除でおなじみの重曹にも消臭・除湿効果があります。空き瓶などに多めに入れて、蓋を開けたまま靴箱やトイレなど、湿気やニオイが気になる場所に置きましょう。好みのアロマオイルを垂らすと、香りを楽しむこともできます。湿気を吸った重曹が固まったら交換します。除湿剤として使用した重曹は、掃除で再利用できます。
炭
炭には、湿度が高くなると湿気を吸い、湿度が低くなると湿気を放出して、空間の湿度を一定に保つ性質があります。
効果が薄れたら天日干しするだけで再利用できるので、半永久的に使えます。
結露防止シート
窓ガラスの断熱性を高め、結露を防止するシートです。断熱効果で冷暖房の効率も上がるので、節電効果もあります。
梅雨の部屋干し、早く乾くコツは?
湿度が高い梅雨に濡れた洗濯物を部屋干しすると、部屋の湿度が一気に上昇するため、カビや結露が発生しやすくなります。
また、生乾きの状態が続くと嫌なニオイの原因になるので、エアコンや除湿機だけでなく、扇風機やサーキュレーターなどで風通しを良くすると、より早く乾きます。
温度と湿度の関係は?
天気予報などで使われる「湿度」とは、「空気中に含むことのできる水蒸気の上限量」に対して、実際どれぐらいなのかという割合です。
水蒸気の上限量は、温度が低いほど少なく、高くなるほど多くなります。そのため、同じ「湿度50%」でも、温度が30℃と10℃では、30℃の方がより多くの水蒸気を含んでいます。
快適な温度や湿度とは?
人にとって快適な温度や湿度とは、どれぐらいなのでしょうか。
梅雨や夏は温度が高いため、空気中に含まれる水蒸気の量も増え、蒸し暑さを感じます。室温25~28度、湿度45~60%が快適な室内環境の目安となります。
冬は気温が低く、空気中に含まれる水蒸気量も減少するため乾燥しやすくなります。湿度が高いほうが暖かく感じるため、少なくとも40%以上に保ちましょう。室温18~22℃、湿度55~65%が気持ちよく過ごせる目安です。
ちなみに、労働安全衛生法に基づく衛生基準では、オフィスなどの環境を「温度17~28℃、湿度40~70%」と定めています。湿度も表示する温度計などを活用して、梅雨でも心地よく過ごせるよう除湿の工夫をしたいものです。
まとめ
梅雨に起こりがちな湿度による体調不良や、結露・カビの発生は、こまめに換気、エアコンや除湿機、除湿剤や結露防止シートなどの活用によって防ぐことができます。
換気をするときは、2カ所以上を開けて空気の流れを作り、室内だけでなく押入れやクローゼットなども同時に行うと効果的です。
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