お中元のお返しは必要?いつまでにする?おすすめの贈り物は?

毎年7月に入ると、世間ではお中元のやりとりが始まります。

近年では減ってきたと言われるお中元ですが、まだ頂く機会も多いと思います。

もしお中元をいただいたら、お返しはどのようにすれば良いのでしょうか?

今回は、お中元のお返しの仕方や、何を贈れば良いのかについてまとめてみました。

参考にしていただければ幸いです。

お中元のお返し:お返しは必要?不要?

普段お世話になっている方からお中元で思わぬ贈り物をいただくと、嬉しくなると同時に「どうお返しをしたら?」と悩んでしまいますよね。

お中元のお返しはどのようにすれば良いのでしょうか?

ここでは、お中元のお返しが必要かどうかや、お返しの仕方についてご紹介いたします。

必ずしも贈り物で返さなくても大丈夫

実は、お中元は元々「目下の人から目上の人に」贈り物をする風習でした。

つまり、お返しをするという概念はなかったのです。

なので、基本的にはお返しの贈り物を必要はないと言えますが、実際は「お返しをしないと落ち着かない」という人も多いですね。

また、「お中元」ではなく「感謝」や「お礼」という名目で、一度きりのお返しをする方法もあります。

お返しの贈り物をするかどうかは、相手と自分の関係性を考えて決めると良いでしょう。

お礼は必ず伝えよう

お返しの品物を贈る・贈らないに関わらず、相手にお礼を伝えることを忘れてはいけません。

お礼は電話やメールですぐに伝えるか、上司やお世話になった方であればお礼状を少なくとも3日以内には書いて出しましょう。

お礼の内容は、

・贈り物が届いたこと、贈ってくれたことへの感謝を伝える
・贈り物の感想や、家族あるいは社員一同も喜んでいることを伝える
・贈ってくれた相手の健康などを気遣う

といったことを基本とします。

お返しの品物を贈る場合は、まずお礼をしてから、1週間ほど期間を空けて送って下さいね。

お中元のお返し:どんなお返しが良い?

お中元を贈った経験がないと、どんな品をお返しすればいいのか迷ってしまいますよね。

お中元のギフトとして選ばれる品には定番と言われる物があったり、逆に贈ってはいけない、あるいは注意が必要な品も存在します。

ここでは、お中元のお返しの選び方や、注意すべきことなどについてご紹介いたします。

季節や相手に合わせて選ぼう

お返しの品物の選び方は基本的に、もらった品物と同じような物を返すのは避けて、相手の好みや環境に合わせて選ぶと良いでしょう。

そして「夏にもらって嬉しい、ちょっとしたもの」を軸に考えてみて下さい。

以下に、いくつか例をご紹介しますね。

食べ物

お中元や暑中見舞いなどの夏の贈り物は、相手の健康を気遣う目的が大きいので、体力をつけるための食べ物は喜ばれます。

食費の足しにもなるお米、夏を感じさせるそうめん、好みを外しにくいハム・ローストビーフなどの肉類などはよく選ばれる夏のギフトです。

無難な物を贈りたい時にもおすすめの品物と言えるでしょう。

ただし、好みが分かれる果物・スイーツ類は、事前に相手の好みを知っておく必要があったり、日持ちするかどうかのチェックが必要です。

飲料

清涼感のあるドリンク類や、保存がきく缶飲料なども、夏のギフトとして適しています。

甘党の方であれば、コーヒーやジュースなどの飲み比べセットなど、ビールが好きな方であれば、有名銘柄の限定品セットなどが喜ばれるでしょう。

ただ、飲み物は好みが別れやすい品物でもあるので、相手の好みを知っておく必要もあります。

避けたい物

お中元の品物として、一般的には選んではいけない物があるのをご存知でしょうか?

良くないことを想像させる物や、失礼な意味にあたる物、もらっても困る物は贈り物にふさわしくないとされています。

相手の要望があるなどの理由がある場合は別ですが、自分で選ぶ際には注意が必要です。

意外に沢山ありますので、品物を選ぶ際には注意して下さいね。

刃物類

ハサミや包丁などの刃物類は、「縁を断ち切る」という意味に取られかねないので、一般的には贈り物に適していません。

靴、マット類

足で踏んで使うマット類は、相手を「踏みつける」という意味になり、贈り物には適していません。

同様に、足に履いて使う靴やスリッパ、靴下やルームソックスなども避けるのが無難です。

下着、肌着

肌に直接身に着ける物は「みすぼらしい恰好」を連想させたり、「生活苦を助けるための施し」の意味のように取られたりする可能性があります。

上から目線の失礼な印象となってしまいかねないので、贈らないようにしましょう。

ハンカチ

ハンカチは漢字で「手巾(しゅきん)」と書きます。

これが「手切れ=絶交」を連想させ、またハンカチは涙を拭くのに使われることから、別れの悲しみを連想させる物であるため、選ばない方が無難だと言われています。

特に、白い無地のハンカチは亡くなった人の顔にかける布を想像させるため、縁起が良くないので絶対に避けて下さいね。

筆記用具

ボールペン・万年筆などの筆記用具には「もっと勉強しなさい」の意味があります。

目上の人や取引先の人に筆記用具を贈るのは失礼にあたるので、選ばないようにしましょう。

鞄・腕時計

鞄や腕時計には「もっと勤勉に」という意味があるので、これも目上の人や取引先の人に対しては失礼になりかねません。

また、鞄や腕時計は個人の好みが分かれやすい品でもありますので、使ってもらえない可能性があります。

相手の好みや欲しがっているものが分かっている場合でなければ、避けた方が良いでしょう。

花や植物

花や植物を贈る時は「花言葉」に注意して下さい。

良い意味の花言葉を持っている場合もありますが、その逆もあります。

例えば、ヒガンバナは「悲しい思い出」、リンドウには「悲しむあなたを愛する」という意味があったりします。

お中元に花や植物を贈る場合は、不吉な意味の花言葉を持っていないか、よく調べて下さいね。

商品券、金券

現金やギフト券などの金券は人気のある贈り物の一つですが、これも場合によっては「生活苦に対する施し」という意味に取られる可能性があります。

特に相手が目上の場合は避けた方がいいでしょう。

語呂が良くない物

「クシ」など、数字にすると「苦」や「死」の意味を連想させる名前の物は、縁起が良くないため避けましょう。

家族構成に合わない物

贈り物をする際は、相手の家族あるいは取引先の部署にいる人数を考えてから贈るようにしましょう。

例えば、お菓子や調味料、冷凍の肉や魚などは、贈り相手の人数で分けられる・食べきれる分量にしておかないと迷惑になる可能性がありますので、注意して下さいね。

似たような物は避け、金額は半分~3分の1に

お返しの品を選ぶ際に、もらった品物と同じような物を返すのは避けましょう。

また、もらった物より高価な物をお返しとして贈ると、「次からは送ってこなくて良いです」という大変失礼な意味になってしまうため、絶対にやめて下さいね。

お返しに最適な金額は、もらった品物の金額の半分~3分の1程度が相場と言われています。

時期を過ぎたら暑中見舞い、または残暑見舞いになる

お返しの品を贈る際は、事前にお中元の時期を過ぎていないか確認しておきます。

お中元の時期は地域によって異なり、東日本は7月15日まで、西日本は8月15日までです。

この期間内であれば、表書きは同じように「御中元」として返します。

もしこの時期を過ぎるようであれば、8月7日の立秋までは「暑中御伺い」、立秋以降8月31日までは「残暑御伺い」とのし紙を変更するのを忘れないようにして下さいね。

お中元のお返し:まとめ

いかがだったでしょうか?

御中元などの贈答には様々なマナーがあったりするので、慣れないと大変かもしれませんね。

しかし気を遣った分だけ、相手に喜んでもらえる風習であることも確かです。

もし、お世話になっている方からお中元が届いたら、その気持ちに応えるお返しを心がけて下さいね。

今回は、お中元のお返しのマナーや品物の選び方についてご紹介させていただきました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

コメント