熱中症の原因と対策を紹介

気温が高い夏では、屋外で遊んだり作業をしていた人が、体調の悪化を突然に訴えることがあります。
場合によっては、救急車で搬送される場合もあります。
また、車中に残された乳幼児が熱中症で亡くなるという悲しいニュースも、夏になると毎年のように耳にします。
こういった事故の原因となってしまうのが熱中症です。
今回は熱中症の危険性やメカニズムと原因を正しく理解するため、リサーチをまとめていこうと思います。

熱中症とは?

私たちの体内では、常に様々な熱が生まれています。
例えば、運動などをせずにじっとしていても、脳や心臓は常に動いているために、常時熱が発生しています。
また、食事をすると消化のために胃腸が活発に働くことで、これも熱を発生させることになります。
人間の身体は常に多くの熱を生み出していますが、体温が上がりすぎてしまった場合では、自律神経が働き皮膚に多くの血液を流れ込ませることで体外へと放熱します。
また、同時に汗をかくことも体温を下げるシステムで、汗が蒸発するときに、身体の表面から熱を放熱します。

人間の体はこのように体温調節機能を持っているのですが、長い時間高温の環境にいると、この機能が乱れてしまう可能性があります。
そうなると熱が体内にこもったり、急激に汗をかくことで体内の水分や塩分が奪われることになります。
これが全身に影響を及ぼし「けいれん」「めまい」「湿疹」「頭痛」「吐き気」などの症状をあらわすのが熱中症なのです。

熱中症になる原因は?

熱中症は大きく分けて環境による要因と、身体的な要因、行動による要因の3つが重なった場合に起こる可能性が高くなります。

環境による要因

・高い気温
・高い湿度
・強い日差し
・風通しが悪い
など

身体的な要因

・体調不良
・乳幼児や高齢者
・糖尿病などの基礎疾患がある
・運動不足
・肥満
など

行動による要因

・激しい運動
・炎天下での長時間の作業
・水分補給の不足

熱中症の発生状況を年齢別に見てみると、10代ではスポーツ、30代〜50代では仕事中、65歳以上の高齢者では日常生活における発生が多くなっています。
特に高齢者の場合は特別になにかをした訳ではなくても、注意をしていないと熱中症になってしまうケースがあるということですね。

また、乳幼児の場合では、車の中に閉じ込められるなどの事故により死亡する痛ましいケースも数多く報告されています。
車のエンジンを停止して、エアコンが切れている状態では、外気温が20℃程度でも、車内は50℃という高温になることもあります。

また、例えエアコンをつけていたとしても、直射日光が当たると車内の温度は上がってしまいます。
特に後部座席には涼しい風が届き難くなる可能性もあること知っておくことも大切です。

汗が出なくなったら危険

体温が上がって汗が出る時は、体温調節機能が正常に働いているということです。
ところが、汗が出なくなった時には、この機能が働いていないということになります。
つまり、汗が出ていない場合は特に熱中症になるリスクが高いといえます。

汗が出るということは、体温が上がり過ぎるのを防ごうとしているのです。
ですから、汗が出てきたら体温が上がってきているサインだと気がつくことが大切です。
汗をかくことで体から水分が出ていく訳ですから、しっかり水分補給をして脱水対策をして、暑さ対策を怠らないようにしましょう。
また、同時に塩飴などで塩分を補給することも心がけましょう。

まとめ

さていかがだったでしょうか。
熱中症は世代を問わず誰もが罹患してしまう身近な病気の一つです。
そして、最悪のケースでは死亡してしまう恐れもある、怖い病気でもあります。
汗をかいたら、こまめに水分補給をすることと、塩飴などを通して塩分も補給することを心がけていきましょう。
また暑いなと感じたら無理をせずに休憩したり、涼しい場所に移動するなど対応を心がけましょう。

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