七五三の時期や由来は?男女で年齢が違う?混雑を避けるには

七五三と言えば秋にある子どもの成長をお祝いするという行事ですが、正確な日にちや由来についてはご存じでしょうか?

なぜ七五三が男女で行事や年齢が変わるのか意外と知らない方も多いのではないでしょうか。

今回はそんな七五三の一般的な時期や由来についてや男女でお祝いする年齢が違う理由に関するお話、混雑を避けるポイントなどについてご紹介いたします。

七五三を正しく知って、子どもをお祝いしましょう。

七五三の一般的な時期や由来について

七五三が行なわれる一般的な日にちは毎年11月15日とされています。

11月の15日が七五三の日程になっている理由としては、主に2つの説があるとされています。

1つは徳川綱吉の長男であまり体の強くなかった徳川徳松が11月15日に健康祈願を行なったところ健康に成長することができたことから、11月15日を七五三としてお祝いするようになったという説があります。

2つめは、昔の日本では旧暦が用いられていた点から当時11月は冬至を含む月という規定があり、冬至は二十四節気の起点として位置づけられていました。11月は干支に当てはめると子(ねずみ)が当てはめられることから、縁起の良い月とされており、それに加えて旧暦の15日はほぼ満月になることから、11月15日になったとされているのです。

徳川徳松が生まれたのが1679年、旧暦が使われていたのが1872年までなので、こうして見るとどちらの説にしても七五三の日程には深い歴史が関わっていることが分かりますね!

男女での七五三の年齢が異なる理由は?

ここでは七五三における男女の違いについて見ていきましょう。

七五三はその名前の通り7歳・5歳・3歳の時に子どもお祝いするのですが、男の子と女の子ではお祝いする年齢が異なります。

男の子は3歳と5歳の時に、女の子は3歳と7歳の時にお祝いをすると一般的には言われています。地域によっては男の子は5歳の時だけお祝いをするという場所もあるそうです。

では一体なぜこのような決まりがあるでしょうか?

それには七五三にまつわるとある儀式が関係しています。

昔の日本では、髪置きの儀袴着の儀帯解の儀と呼ばれる幼児に対する3つの儀式がありました。

髪置きの儀

髪置きの儀というのは、3歳の男女に対する儀式で、平安時代の頃は男女ともに生後七日目に頭髪を剃って、3歳までは丸坊主で育てるという風習があったのです。3歳まで丸坊主にすることによって、頭が清潔になってそこから綺麗な髪が生えてくるとされていたからです。

3歳になると赤ちゃんから子供に成長できたとして、髪を伸ばし始めるようになり、そこまで育ったことを祝いこれからの成長を願う儀式が髪置きの儀というわけなのです。

赤子から子供への成長ということで、男女ともに行われる儀式だったわけですね。

袴着の儀

袴着の儀とは5歳の男児の儀式で、男子の正装とされる袴を初めて着て、男児から少年の仲間入りをするという儀式です。

袴を左足から入れてはかせて、子どもを碁盤の上に立たせて四方を制するといった願いを込めて行われます。

平安時代には男女ともに5~7歳になると、初めて袴をつける袴着、もしくは着袴という儀式が行われていましたが、江戸時代以降は男子のみの風習となっていき、現代のような形になっていったというわけです。

帯解の儀

帯解の儀とは7歳になった女の子が初めて帯を締めるという儀式です。

鎌倉時代にひもを縫い付けた着物を着ていた子どもが、大人と同様に帯を結んで着物を着るようになることを祝う儀式があったのですが、それが室町時代に帯解の儀に変わっていったと言われています。

元々は男女ともに9歳で行われていましたが、江戸時代の末期からは男の子は5歳、女の子は7歳となっていきました。

それぞれの儀式の意味や歴史について知ると、なぜ男女で行事の年齢が変わっているのかよく分かりますね。

七五三で混雑を避けるポイントは?

さてここでは七五三を行う際にどうすれば混雑を避けることができるのかについてお伝えしていきます。

1章で触れたように七五三は一般的な日付が決まっていることから、場所にもよりますが基本的に神社での参拝はとても混雑しやすくなっています。

ただ以下のようなポイントを知っているとある程度混雑を避けることができます。

混雑する参拝時間を把握しておく

まずは混雑する時間をあらかじめ把握しておいてその時間を避けるとい方法です。

七五三の参拝で神社が最も混み合うピークの時間帯は午前11頃だと言われています。

これには参拝は午前中に行うという考えの人が多かったり、参拝した後のお昼ごはんのスケジュールなどから、11時頃に神社に多くの人が集中するとされています。

なので朝が早くても問題ないという場合は午前9時台や9時前に行うと比較的混雑を避けて参拝を行うことができます。着付けの時間などを考えると早起きが必須になりますが、朝の人出が少ない時間に気持ちよく参拝を行うことができます。

午後でも問題ないという場合は、人が減ってくる15時以降に行うと良いでしょう。午前中はゆっくりと準備を行ってから七五三に臨むことができます。

ただしお子さんの中には夕方は疲れてしまってご機嫌ななめになってしまうというケースもありますので、子どものコンディションと相談しながら決めましょう。

七五三を行う時期自体をずらす

七五三は11月15日に行うという拘りがなければ日付自体をずらしてしまうのも混雑を避けるうえで重要な方法になります。

伝統の日は11月15日とされてはいますが、他の日に行っても全く問題はありません。

近年では混雑を懸念して時期を前倒しにした9月から10月前半、もしくは後ろにずらして12月に行うという家庭も増えています。

特に比較的規模も大きい神社では、七五三シーズン以外でも七五三祈祷を行っていることから、日付の自由が効きやすいです。ただし千歳飴に関しては、シーズン以外では取り扱いがないという場合もありますので、あらかじめ確認していおくと良いでしょう。

七五三は何月がオススメ?

ここでは七五三を行うのにオススメの時期を具体的にご紹介します。

前章で混雑を避けるために時期をずらして七五三を行う家庭が増えているというお話をしましたが、具体的にいつ行えば快適に七五三に臨むことができるのか見ていきましょう。

9月下旬

9月の下旬は七五三を行うのにオススメです。

七五三=秋というイメージを壊さずに、季節感を意識して参拝や写真撮影を行うことができます。

またフォトスタジオ等ではこの時期に早割りキャンペーンを行っている所もあるので、そういった制度を利用することで費用を抑えることができるという点でもオススメの時期です。

9月下旬になると夏の暑さも和らいできているので、気候的にも快適に七五三を行うことができますよ。

4月

4月頃の春先に七五三を行うのもオススメです。

混雑を回避できることはもちろん、気候的にも過ごしやすい日が多いので快適に七五三に臨むことができます。

特に記念写真の撮影に力を入れたいという方にオススメの季節になっており、春先になってくると最新の着物多く出たり、場所によっては桜が開花していたりするので、写真映えにも最適です。

また七五三の前撮りが4月から始まるフォトスタジオも多いのですが、この時期は比較的予約も取りやすくスタジオでプロに写真を撮ってもらいたいという方にもオススメの時期です。

まとめ

まとめになります。

今回は【七五三の時期や由来は?男女で年齢が違う?混雑を避けるには】ということで、七五三について掘り下げてご紹介いたしました。

七五三の日付の由来に関する説では、徳川家の説や旧暦の説といった歴史的な背景があり、改めて七五三が日本の伝統的な文化であると分かりますね。

七五三のお祝いにおける男女の違いについては、3つの儀式が関係しておりそれぞれに大切な意味があることはとても興味深い事実でした。

また混雑を避けるポイント、七五三におすすめの時期についてもご紹介いたしましたので、七五三を行う際はぜひ参考にしてみてください。

今回の記事は以上になります。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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