お月見は海外ではどう祝う?アジアのお月見を解説!

秋の夜空にぼんやりと輝く満月。

月の中ではうさぎが餅をついていると言われる『お月見』がやってきます。

賑やかな夏の夜を過ぎ、しんと柔らかな風が吹く秋の夜。

実りの秋に収穫したお供えを横に、お酒をたしなむのも風情がありますね。

澄みわたる星に少しの願いを込めて、ほろ苦い過去が心を染める月夜。

さて、今回は世界のお月見をご紹介します♪

ぜひ、ご覧ください。

日本のお月見

2024年のお月見(十五夜)は、9月17日(火)です。
月見は、『十五夜』『中秋の名月』とも呼ばれています。

お月見の始まり

お月見が広まったのは「平安時代」です。
貞観年間(859~877年)に中国から日本へ伝わり、貴族の間に広がっていきました。
当時の貴族たちは、月を眺めながらお酒を飲んだり、船の上で詩歌や管弦を楽しんでいたようです。

庶民の間にお月見の風習が広まったのは、江戸時代から。
平安時代の貴族がしていたお月見とは異なり、収穫祭や初穂祭の意味合いが強く、無事に稲を収穫できた喜びを分かち合い、感謝する日でした。

お供え
ススキ

秋の七草の一つでもあるススキには、悪霊や災いなどから収穫物を守り、翌年の豊作を願う意味が込められています。
そして、鋭い切り口を持つススキは魔除けになるともされており、庭や水田に立てたり、軒先に吊るす風習が今もあります。

 

お団子(月見団子)

月に見立てたお団子をお供えすることで、月に収穫の感謝を表します。
十五夜では15個、十三夜では13個を、ピラミッドのように積んでお供えします。

 

農作物(里芋・栗)

お月見は、豊作を祝う行事でもあります。
里芋、栗、枝豆など、収穫されたばかりの農作物をお供えし、収穫に感謝します。

 

中国の中秋節

2024年の中秋節は、9月17日(火)です。
中秋節の過ごし方

中秋節は春節に次いで中国第二番目の伝統的な祝日です。

中秋節の丸い月は団欒を象徴し、「団欒節」とも呼ばれています。毎年、中秋節になると、人々は各地から実家に帰り、家族と一緒に団欒の食卓を囲んで食事をするのが風習になっています。

 

中秋節に食べる代表的な食べ物
月餅
月餅は、中国の伝統的なお菓子で、円形で表面に美しい模様が描かれています。日本では「げっぺい」と呼び、中国では「ユエピン」と呼びます。
サイズは多様で、直径60cmもの大きなものから手のひらサイズのものまであります​​。
薄皮の生地とみっちりと詰まった濃厚な餡の甘みが特徴です。また、餡には様々な種類があり、黒あん、白あん、果実やナッツ入りの餡などバリエーション豊富です​。

香港・台湾

香港では、中秋節の日に『舞火龍』ファイヤードラゴンダンスなどイベントを行うことが多いようです。また、台湾では月を眺め、月餅を食べること以外に最近では焼き肉を食べることも多いようです。

韓国のチュソク(秋夕)

2024年のチュソク(秋夕)は、9月17日(火)です。
チュソク(秋夕)の過ごし方

秋夕では韓服を着て正装をして過ごしのが習慣になっています。

ソンピョンや色々な果物·里芋スープなどを用意して収穫に感謝する祭祀を行います。

 

秋夕(チュソク)に食べる代表的な食べ物
ソンピョン(松餅)

ソンピョン(松餅)とは、韓国の伝統料理の一つで、うるち米の粉を水で練って小豆や蜂蜜を入れ、半月やアサリの形にして松葉を敷いて蒸した餅料理です。

まとめ

さて、お月見は海外ではどう祝う?アジアのお月見を解説!はいかがだったでしょうか。

海外でのお月見ではイベントの開催などもあって、盛大にお祝いしているところが多いようです。

お月見の夜に古くからの伝統的な菓子をお供えするのは、どこの国でも同じですね。

では、楽しいお月見をお過ごしください。

 

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