節分を立春の前に行う理由は?お祝いをするためお料理6選

お正月が過ぎればすぐに節分がやってきますね♪

節分では『鬼は外、福は内!』と言って豆まきをする習慣がありますが、これには一年間の厄を追い払い、幸運を招き入れるという意味があります。

その年によって変わる方角に合わせて恵方巻を食べるのはどこの地域でも同じですね、節分の定番料理には、それぞれに健康長寿などの意味が込められています。

今回は、そんな節分を徹底解説していきます!

ぜひ、ご覧ください♪

立春を迎える前に節分を行う理由

節分は年に4回?

毎年2月上旬に行う年中行事と言えば「節分」というご家庭も多いでしょう。

しかし、節分そのものは年に4回あるということはご存知でしょうか?

節分は、立春・立夏・立秋・立冬の前日、季節が始まる前日のことです。

節分とは元々、雑節(二十四節気・五節句などの暦日のほかに、季節の移り変りをより適確に掴むために設けられた、特別な暦日のこと)の1つでした。

二十四節気は春夏秋冬をそれぞれ6つにわけて24の季節を表す言葉です。その24の中に立春・立夏・立秋・立冬があります。

それぞれ春になる日、夏になる日、秋になる日、冬になる日です。

その前日は「季ける」日として節分となっています。

だから節分は年に4回あることになります。

 

立春前日の節分のみが節分と言われるようになった理由

現在では「節分」と言えば2月上旬、立春の前日のみが取り上げられるようになっていますが、そうなった理由は立春は江戸時代までは新年と考えられていたからです。

江戸時代は太陰太陽暦という旧暦が主流でした。太陰太陽暦では立春に最も近い新月(月が全く見えない日)を元旦としていました。

また立春も同じように新年と考えられていました。

つまり節分は大晦日(12月31日)と同じであり年越しの日として意識されていた訳です。

今でもその名残として、厄払いは節分までに行く(新年前に行く)というものが残っています。

また数え年は厳密には節分を過ぎた立春で1歳年を加えるとされています。今でも厳格な神社やお寺は厄払い時の年齢「数え年」の期間を立春から節分までで区切っています。

大晦日と同じであれば特別視された理由がわかりますね。

 

立春の前日に節分をする理由

上記でもお伝えしたように、立春は新年と考えられていました。

新年を迎える前日を節分といって、豆を投げてその年の厄を祓う行事が行われるようになりました。

 

節分と立春を祝うための伝統的なお料理

節分には、「鬼を寄せ付けない」「健康長寿や無病息災を願う」などの意味を込めて、昔から伝統的なお料理を食べてきました。全国的に知られているものから各地の郷土料理まで、節分に食べる定番料理をご紹介します。

 

恵方巻き

恵方巻きは節分に食べる太い巻きずしのことで、吉をもたらすとされる方角(恵方)を向きながら黙って1本食べる習慣があります。「一気に丸ごと食べるのは幸運を逃さないようにするため」とされています。現在では全国的に知られていますが、江戸時代から明治時代にかけて大阪で始まったといわれています。

福茶

福茶とは、昆布や梅干し、黒豆などを加えたお茶のことで、福を招くとされる縁起物です。大晦日や正月、節分などの節目やお祝い事の際に福茶を飲み、健康長寿や無病息災を願う意味があります。地域によって飲み方が異なり、砂糖、山椒、結び昆布、大根などを入れることもあります。

いわしの塩焼き

節分にいわしを食べる地域もあり、これはいわしを焼くにおいを鬼が嫌うためだとされています。また鬼を家に寄せ付けないために、ひいらぎの葉が付いた枝に、焼いたいわしの頭を刺したものを玄関先に飾ることも。関西地方を中心とした西日本でおこなわれている風習です。

けんちん汁

けんちん汁は、大根やにんじんなどの根菜を油で炒めてから煮込み、しょうゆで味付けした汁物料理です。発祥は諸説あり、中国の精進料理である巻繊(けんちゃん)が日本語になったという説と、鎌倉の建長寺で作られていた「建長汁」が次第に「けんちん汁」と呼ばれるようになったという説があります。

節分そば

節分にそばを食べるという風習もあります。節分は季節の変わり目であり、立春の前日です。二十四節気において立春は春の始まりを意味すると同時に、一年の始まりの日とも考えられています。そのため昔は節分が現在でいう大晦日にあたり、江戸時代後期の人々は節分に食べるそばのことを「年越しそば」と呼んでいました。

しもつかれ

しもつかれは、正月に残った鮭の頭に、節分でまいた豆の残り、そして根菜などを酒粕で煮込んで作る、栃木県や茨城県などに伝わる郷土料理です。鮭の頭は悪いものを追い払い、節分の豆も「魔滅(魔を滅する)」を意味することから、しもつかれは縁起の良い食べ物とされてきました。

まとめ

さて、節分を立春の前に行う理由は?お祝いをするためお料理6選はいかがだったでしょうか。

小さいお子さんのいる家庭では、お父さんが鬼になって子供たちが豆まきをするのも定番の光景ですね。

子供たちが節分の豆を食べる意味には、「来年も健康で幸せに過ごせるように」という願いを込めて、年齢+1個の豆を食べる習慣があります♪

では、楽しい節分を♪

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