台風シーズンは喘息が起こりやすい?

喘息といえば息苦しくなったり、激しい咳が続いたりと辛い症状に悩んでおられる方も多いと思います。
実はこの喘息ですが、台風のシーズンになると、特に悪化や発症のリスクが高まるということを、みなさんはご存知でしょうか?
「気圧や気温の変化で体調を崩してしまう」「花粉のシーズンになると毎年体調を崩してしまう」
このような悩みを抱えている方はたくさんいますよね。
とりわけ喘息の患者さんは、天気や天候の影響を大きく受けてしまうことがわかっています。
 そこで今回は、喘息と天気の影響についてリサーチをしていこうと思います。

喘息とは

そもそも喘息とは、主としてアレルギー性の炎症によって気管支が狭くなってしまう病気です。
そして咳や痰、喘鳴ヒューヒューといった音がする喘鳴や、息苦しくなってしまう呼吸困難などの発作が現れる特徴があります。
特に喘息の患者さんは、空気の通り道である気道が炎症により敏感になっているために、健康な人であれば問題とならないような、ちょっとした刺激であっても、喘息発作が起こってしまい、激しい咳や痰、呼吸困難などの症状が出てしまう可能性があります。

喘息の原因

このぜんそくの発作の主な誘因としては、ダニや動物の毛、ほこり等のハウスダストなどが引き金になったり、タバコの煙やストレス、飲酒なども挙げられます。
その中でもダニは気温と湿度の高い5〜7月にかけて繁殖するため、ダニが出したフンや、その死骸が増える9〜10月は、ダニアレルギーが原因のに喘息が増えやすい時期とされています。

天気と体調不良の関係

また、気候の変化もぜんそく悪化の要因の一つとして知られています。
寒暖差の激しい季節の変わり目や気圧が低くなると体調を崩したり頭痛がするなど、気象の変化によって体調が悪くなるといった話はよく聞きますよね。
これは寒暖差に対応するために自律神経の働きである交感神経が優位な状態が続きやすくなります。
そのために、無自覚の内にエネルギーの消費量が増えることで、疲れやだるさを感じやすくなったりします。
その他にも、気圧の上昇下降で耳の奥にある器官である内耳が敏感に反応します。
内耳が感じ取った情報は脳に伝達されて自律神経に伝わり、自律神経がストレス反応を引き起こしてしまうのです。
実際に寒暖差が激しい9〜10月は喘息を発症される方が多いようで、これには台風による低気圧も影響しているのではと考えられています。
また、蒸し暑い屋外からクーラーの効いた涼しい部屋に入ると、冷たい空気が気道に流れ込んで、気道がその温度変化についていけないために咳が出てしまうことがあります。
そして、クーラーから冷風と共に出てくるダニやカビ、ハウスダストなども、気道を刺激する原因のひとつとなってしまいます。

喘息を悪化させないためにできること

寒暖差や台風による低気圧など、喘息の発作の原因が揃っている時期には、ほかの時期よりも念入りに対策をしたいものです。
以下に具体的な対策をまとめてみましたので、これらの内容を喘息対策の参考にしてみてください。

梅雨時のカビ・ダニの発生に注意

梅雨の時期には湿度が高くなります。
この湿度の上昇はカビやダニの繁殖を助けるために、これらのアレルギー物質が増加します。
喘息の症状が悪化しする要因となりますので、カビやダニが発生しないように対策しておくことが重要です。
特にカビは湿度が70%以上の環境で繁殖しやすく、エアコンのフィルター、カーテン、お風呂場など、湿度の高い場所には注意が必要です。
梅雨の時期には、室内の湿度を管理して、エアコンや除湿機を活用して湿度をできるだけ適切なものにに保つことが重要です。

花粉症の季節にも注意を!

実は花粉は喘息悪化の原因の代表のようで、花粉症シーズンが来る前にかかりつけのドクターに相談するなどして、事前の対策が大切です。
毎年花粉のシーズンになると体調を崩すという喘息患者さんが多くいらっしゃるようなので、喘息のコントロールができるように準備と対策をしておくことが肝要です。
また、天気の良い日はこまめに布団や毛布を丸洗いして、天日干ししたり、アレルゲンを吸引しないよう、マスクを着用するなどの対策も効果的です。

まとめ

喘息の発作を防ぐ対策としては、事前に発作の引き金となる刺激や要因を遠ざけるということが基本です。
残念ながら天気も天候は自分の力ではコントロールできない問題ですよね、なのでこれらの要因に対する対策がとても大切ということがわかりました。
喘息発作の要因は人によっても変わってくるようなので、心配な方は呼吸器専門のクリニックを受診して、ドクターに相談してみることも大切だなと感じました。
それでは、台風シーズンと喘息の関係についてのリサーチを締めくくりたいと思います。

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