金魚を飼えなくなったらどうする?様々な対処法について解説

稚魚からずっと育ててきた金魚。

しかし、引っ越し時に飼えなくなったり、あるいは大きくなりすぎて飼う余裕がなくなるなどして、やむを得ず手放すケースは起こりえます。

また、飼い主の知人が急病で入院したり他界するなど、突然飼えなくなった金魚への対応を迫られることもあるかもしれませんね。

この記事では、金魚を飼えなくなった場合の対処法についてまとめてみました。

参考にしていただければ幸いです。

金魚を飼えなくなったら:どんな方法がある?

飼えなくなった金魚への対処法には色々ありますが、絶対にやってはいけない注意事項も存在します。

ここでは、考えられる様々な対処法の良い点・悪い点について解説していきますね。

可能なら誰かに引き取ってもらおう

金魚を飼えなくなったら、まずは代わりに飼ってくれる人がいないか探してみることをおすすめします。

・信頼できる知人
・近くのペットショップやアクアショップ
・学校
・里親募集サイト

こういった人やコミュニティが近くにあるなら、一度連絡を取ってみて、事情を話した上で引き取ってもらえないか相談してみましょう。

やはり、代わりに飼ってくれる人を探すのが最も現実的で、金魚にとっても最良の選択と言えるかもしれません。

もし引き取ってもらえることが分かったら、受け渡し方法についても詳しく聞いておきましょう。

放流はNG

飼えなくなった金魚への対処法として、誰でもすぐに思いつくのが「近くの川や池に放流する」という方法ですが、これは絶対に止めましょう。

理由はいくつかあるのですが、まず金魚は自然界には存在しない品種である、ということが挙げられます。

金魚は観賞用の魚として、人間が長い時間をかけて品種改良を重ねてきた生き物なので、病気や捕食者と隣り合わせの自然界では生き残るのが困難になります。

したがって動物愛護の観点からは、金魚を川や池に放流するのは虐待に等しい、ということになります。

また、自然界に存在しない生物を放つことは、在来種に悪影響を与える可能性があります。

そのため、こうした行為は動物愛護法や民法、あるいは地域で定められた条例などに違反する恐れがあるのです。

最悪の場合、1年以下の懲役や100万円以下の罰金といった懲罰が科せられることもありますので、注意して下さいね。

最終手段は自分で殺処分

先に「自然界に金魚を放流することは虐待にあたり、動物愛護法に違反する可能性がある」と解説しました。

しかし実のところ、現状では金魚を含む魚類は動物愛護法の対象には入りません(今後入る可能性はある)。

なので、これを踏まえれば金魚を飼い主が殺処分することは可能ということになります。

金魚の引き取り手が見つからない場合は、辛いですが飼い主が責任を持って殺処分することになります。

一般的な金魚の殺処分の方法は『氷絞め』と言って、氷水が半々の容器に金魚を入れて一気に熱を奪い、凍死させる方法があります。

金魚が完全に動かなくなったのを確認した後、遺体を自宅の庭の土かプランターに埋葬してあげましょう。

あるいは、ペットの火葬業者に葬儀や火葬を依頼してみても良いでしょう。

殺処分した後の遺体処理

金魚の遺体の処理の仕方にも、やってはいけないことがあります。

・トイレに流す
・私有地以外に埋める
・川に流す

海外では「死んだ金魚をトイレに流す人が多い」というのを聞いたことはあるでしょうか?

日本人の感覚では考えられないことですが、実際にそのようにする人はいるようです。

しかし、トイレは生物を流すようには作られていませんので、決して真似をしないで下さいね。

また、私有地以外の公共の場所、例えば公園などの土に埋めたり、河川に流したりすることも、他人の迷惑や環境汚染の原因となってしまうため、止めて下さいね。

金魚を飼えなくなったら:誰に引き取ってもらう?

飼えなくなった金魚は、誰かに引き取ってもらうのが最良です。

しかし、引き取ってもらった後に、しっかり最後まで面倒を見てもらえないケースもあります。

ここでは、金魚の引き取り先について考えてみたいと思います。

信頼できる知人

金魚のお世話を責任を持ってしてくれる知り合いが身近にいれば、とても幸運です。

受け渡しによる金魚への負担も少なくて済む可能性が高いです。

飼い主の元を離れてからも、金魚は末永く暮らしていけるでしょう。

ペットショップ・アクアショップ

ペットショップやアクアショップで、飼えなくなった金魚を引き取ってもらえる場合もあります。

しかし、ショップはあくまでペットに価値をつけて売ることが本業です。

引き渡した金魚が売り物になれば良いですが、そうでない場合はずっと飼育してもらえるとは限りません。

きちんと水槽で飼ってくれるお店もあるかもしれませんが、場合によっては、売り物にならなければ他の魚の餌に…などということもありえます。

しかし、飼い主の手を離れた以上は、その金魚の処遇についてとやかく言うことはできません。

ショップに金魚を引き渡す場合は、よく確かめた上で決めた方が良いでしょう。

学校

小学校の頃に、教室の水槽で金魚やメダカを飼っていた記憶がある方は多いかもしれませんね。

近年は少子化の影響で小学校も減ってきてはいますが、もし近所にあるなら、一度相談してみてはいかがでしょうか。

うまくいけば引き取ってもらえるかもしれません。

里親募集サイト

金魚の引き取り手が近くにいないのであれば、インターネットを利用するのも一つの手段です。

最近はSNSなどでも、飼えなくなった動物の引き取りを呼びかける方が数多く見られます。

そうしたメディアや、里親募集専用に開設されているサイトなどをうまく使って引き取り手を探してみても良いでしょう。

ただ、相手が遠隔地にいる場合などは、輸送手段が問題になってくる可能性があります。

引き取り手が見つかったものの、素人が梱包したために輸送途中に金魚が死んでしまった…というトラブルはよく起こりますので、あらかじめ注意しておいて下さいね。

金魚を飼えなくなったら:まとめ

いかがだったでしょうか。

金魚が飼えなくなってもできることは「誰かに譲る」「殺処分」のどちらかしかありません。

可愛らしくて癒される金魚ですが、飼い始める際はこういったことも想定しておかなければならないのですね。

しかし、生き物を飼う大変さや素晴らしさは、心が豊かになる糧も与えてくれるものです。

ぜひ、最後は良い別れ方をして下さいね。

今回は、金魚を飼えなくなった場合の対処法について解説させていただきました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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